【ありがとう】MR. BIGが最後に見せた最高すぎるライブ演出5選【The BIG Finale! Forever In Our Hearts】

先日最後のライブが行われたMR. BIG。私は日本武道館の公演に参加、愛と感動に包まれた最後の大舞台。本記事ではそんな彼らの最高なライブ演出を5つまとめたので紹介する。
ライブの全貌は【ライブレポート】MR. BIGの最後のライブ「The BIG Finale! Forever In Our Hearts」日本武道館公演は感動ロック劇場だった。で詳しく記事にしているので、ぜひ合わせて読んでいただけると幸いだ。

演出①:ポールとビリーのドリル奏法
【MR. BIGラストツアー】
— つるミュージック@洋楽専門ブロガー (@tsurumusicblog) February 25, 2025
ポール・ギルバートとビリー・シーンのダブルドリル奏法聴けて最高!#MRBIG pic.twitter.com/wtmcvfM0n8
まず紹介したいのはポールとビリーのドリル奏法だ。MR. BIGの醍醐味といったらこのマキタの電動ドリルを使った演奏。ちなみに先端にピックを重ねた改造型のもの。80年代メタル&ハード・ロック全盛期の速弾きを皮肉ったというアイディアから生まれたそうなのだが、実際に目の当たりにするとこれがシビれる。
MR. BIG It's Drill time!
— Cayo (@sleepingrose70) February 25, 2025
おかげでワタシの工具はマキタさん#MR.BIG#MR, BIG#武道館#Makita#マキタ pic.twitter.com/nAT5gsH313
【出典】Cayo (@sleepingrose70) Xより
ドリルで演奏されたのは「Daddy, Brother, Love, Little Boy」とアンコールのラストナンバー「I Love You Japan」の2曲。ピックアップで音を拾っているのでドリルのモーターの音が「ゴォオオー」と聞こえるのだが、超絶テクニックがカバーしているので全然気にならない。

最後に「キュイーン」って鳴らしてたのがカッコ良すぎたね
演出②:異次元のギター&ベース・ソロ
【MR. BIG Day2@武道館】
— つるミュージック@洋楽専門ブロガー (@tsurumusicblog) February 28, 2025
映画『ロッキー』のテーマ曲から始まるポール・ギルバート(@PaulGilbertRock )のギターソロ。
スライドバーをはめて繰り出すブルースのグルーヴがたまらん。#MRBIG pic.twitter.com/05le6PAa0I
四弦達人でベースの神、ビリー・シーンと異次元のテクニックと表現力を自在に操る魔術師ポール・ギルバート。この二台巨塔がMR. BIGというバンドにいることだけでも奇跡なのだが、彼らのソロは異次元そのもの。
【出典】Paul Gilbert (@paulgilbert_official) Instagramより
まずテクニックを見せたのは、ライブ中盤のインストルメンタル・メドレー。ここで指慣らしを行い、2人に加えニックのドラムとも息のあったロック劇場を繰り広げていた。メドレーの後にポールのギター・ソロが組まれると映画『ロッキー』のテーマ曲である「Gonna Fly Now」からスタート。MR. BIGの曲を繋げてアレンジするのだが、その大きな手から繰り広げられる繊細な指使いは圧巻。観ているオーディエンスもつい黙り込んでしまうほどだった。
【出典】Tsutomu Nakayama (@benzo0526) / Billy Sheehan (@billysheehanonbass) Instagramより
アンコールの数曲前にビリーのソロが組まれると、ギターソロとはまた違う。ベースを自身の体の一部かのようにベースのボディを叩き、唸らせるというポールとは異なる魅力がある。特にエディー・ヴァン・ヘイレンのようなライトハンド奏法や高音を奏でるハーモニクスには、ベースでこんなことが出来るのかと概念を覆す演奏に度肝を抜かれた。

ベースIQが高くないと理解不能だな
演出③:こだわりの映像美
【出典】yamori (@kaolie_m) / Billy Sheehan (@billysheehanonbass) Instagramより
演奏中アーティストに目が行きがちだが、映像にも注目したいところ。MR.BIGの今回のライブでは前回来日した時と同じ映像が使われていたのだが、細かい作り込みが素晴らしい。
MR.BIG
— Yucho Pettencourt (@FuyuMAL) February 25, 2025
The BIG Finale!
Foever In Our Hearts
正真正銘、ラストライブ。
行けてよかった🥲
海外のHRを大好きになったきっかけのバンド。
中学生の時にBilly SheehanのベースソロをYoutubeで見てから、Paul Gilbertとのギターの掛け合いやペンタのストレッチフレーズや色気。 pic.twitter.com/j9SnPoT83W
【出典】Yucho Pettencourt (@FuyuMAL) Xより
Mr. Big’s touring days came to a close last night as their Farewell Tour ended with a final performance at the Nippon Budokan. The band sent out this message to the fans in attendance, but also to all fans worldwide.
— Mitch Lafon (@mitchlafon) February 25, 2025
“THANK YOU FOR MAKING US PART OF YOUR LIVES FOR MORE THAN 34… pic.twitter.com/7sMyDzzWLh
【出典】Mitch Lafon (@mitchlafon) Xより
曲に合わせた映像はもちろん、アメコミ風のアニメーション、ポール・ギルバートが描き下ろしたイラストが動き出す演出、8ビットのゲーム風アニメーション、アンディー・ウォーホル風のビビットなCGアートなど楽しませ方が豊富だ。特に良かったのは「To Be With You」の演奏中に流れる映像。曲が生まれるきっかけである出来事からラジオを通して全米でヒット、世界中を駆け巡り日本でその名にふさわしく「ビッグ・イン・ジャパン」になったというストーリーラインが感動を呼んだ。


“WE LOVE YOU PAT”って文字が出た時は涙腺が止まらなかった。

“To Be With You”のメッセージ付きの映像も良かったな〜
演出④:担当楽器をシフトチェンジ
ビリー➡︎Vo.
— ツヴァイ (@mizu_nomu2) February 22, 2025
エリック➡︎Ba.
ポール➡︎Dr.
ニック➡︎Gt.
って担当楽器入れ替わって
ヤング・ラスカルズのGood Lovin'演ってくれた!😂
ソロパートも凄かったよ~!😭🎸フォロワーに見て欲しかった😭
MR.BIGも撮影OK📸🙆♀️ pic.twitter.com/Tch7bmnEN5
MR.BIGライブ
— ヨッシー (@yukiyoshi_1020) February 25, 2025
Good Lovin'#MRBIG#ミスタービッグ#GoodLovin pic.twitter.com/9Rhy2E9aeY
【出典】ツヴァイ (@mizu_nomu2) / ヨッシー (@yukiyoshi_1020) Xより
MR. BIGのライブでは毎度恒例となっているのが、担当楽器を交換しシフトチェンジする演出。過去にはディープ・パープルの “Smoke On The Water”などカバー曲を披露したことがある人気のパートだ。
面白いのが大マジでプロフェッショナルを名乗っているということ。ビリーのMCで各楽器の担当が紹介されると、エリックのことを”ベースの達人”、ニックのことを”シュレッドの王様”、度肝を抜かす演奏をするドラマーとしてポールをそれぞれ紹介。各々デモンストレーションを見せつけた後には、前回に引き続きラスカルズの “Good Lovin'”を演奏した。

ビリーのヴォーカルもパンクでめっちゃ良かったな〜
演出⑤:日本への愛と感謝
【出典】take_hit37 (@take_hit37) / Billy Sheehan (@billysheehanonbass) Instagramより
“ビッグ・イン・ジャパン”のバンドとして愛されてきたMR. BIGはいつだって日本のファンを大切にしてきた。今回のライブでも彼らの恩返しはすごく愛しいもので、アンコールツアーをここ日本で行ってくれたこともそうだ。
例えば、最新曲”Forever In Our Hearts”は世界中のファン、亡きパット・トーピーへの想いを綴ったものだけでなく、それはツアータイトルにも刻まれているように我々日本のファンに向けた曲とも捉えられる。

公式YouTubeチャンネルのビデオでは日本語訳もついてたしな

世界で唯一日本で披露した曲でもあるしね
さらにアンコールの後にもう一曲ということで「I Love You Japan」という日本愛全開の曲をサプライズ演奏してくれた。こういったところからもMR. BIGの愛を精一杯受け取ることができたのだ。
【MR. BIG The BIG Finish! at Budokan】
— つるミュージック@洋楽専門ブロガー (@tsurumusicblog) February 28, 2025
エリック・マーティンの日本語が可愛い。
「どうも、ありがっと」
「何度も日本に来てるけど、ちょっとしか喋れなくてごめんよ」#MRBIG #ミスタービッグ pic.twitter.com/79hdGPAMhG
そこまで多くはないが日本語を話してくれる場面もあり、エリックが「どうも、ありがっと」言ったときは思わず会場は笑顔に包まれる。

最後にはビリー・シーンによるロングメッセージで締められると、これまで支えてくれた日本のファン、音楽関係者、バンドメンバー、ローディーやプロデューサーなどへの感謝の言葉が贈られた。
こちらのメッセージは【ライブレポート】MR. BIGの最後のライブ「The BIG Finale! Forever In Our Hearts」日本武道館公演は感動ロック劇場だった。の記事内で和訳をしているので合わせてチェックしていただけると幸いだ。

まとめ:最初で最後のMR. BIGのライブ

私がMR. BIGを初めて知ったのは14年くらい前のこと。確かMTVで「To Be With You」ミュージックビデオを見た時だったと思う。それまでは元々ポール・ギルバートのソロ活動やエリック・マーティンの『MR. VOCALIST』シリーズで何となく知っている程度で、「えっ同じバンドにいる人!?」なのと驚いたのが最初の印象だった。

MR.BIGロスの方、横浜にあるハードロックカフェにボンバージャケットとMakitaの電動ドリル。サイン入りの椅子の展示がされているので、お近くに来た際はぜひ立ち寄ってみて下さい❗️@PaulGilbertRock @BillyonBass #MRBIG pic.twitter.com/w6BT8MONKl
— つるミュージック@洋楽専門ブロガー (@tsurumusicblog) February 27, 2025
私を洋楽沼にハマらせたバンドのひとつであるのは確かだし、カラオケに行っても、全然洋楽に詳しくない友人が「To Be With You」は知っているという反応を示すほど影響力の強いバンド。そう、我々日本人のDNAに刻み込まれているロックの名バンドであるのは確実なのだ。
そんなMR. BIGのライブは終わったが、我々の心には永遠に生き続ける。最後の最後で生の彼らを見れたことはすごく嬉しいし、こんなにも愛されているのかと感動した。一期一会の瞬間を過ごせて幸せだ。ありがとう、MR. BIG。”Forever In Our Hearts”!!





