【都市伝説】27クラブ~なぜ27歳のミュージシャンは才能と引き換えに命を捧げてしまうのか〜【悪魔と契約】
27クラブという言葉を聞いたことがあるだろうか?
大人気ミュージシャンが人気絶頂の中、突然シ、事故、自サツなどが起こり不遇にも共通しているのが「27歳」という年齢。
今回は夏特集ということでゾッとしてもらい、独自の考察をしていこうと思います。
- 27クラブとは何か
- クラブ会員一覧
- 語られる都市伝説
- ミュージシャンたちの苦悩と現実
ところどころ文字を変えています。ご了承ください。
27クラブとは?
悪魔と才能を引き換えに命を捧げたミュージシャン達のクラブのことで
言われ出したのは1994年にニルヴァーナのカート・コバーンが自◯した時からファンの間で広まった造語/都市伝説のことを指します。
コバーンの母親の発言「息子もあの馬鹿げたクラブの仲間入りをしてしまった、ダメだと言ったのに」から特に有名になりました。
なぜ27なのか?
後世に名を残すほどの売れっ子ミュージシャン達が27歳で自◯、他サツ、謎のシなどを引き起こす年齢が共通しているから27クラブと名がつきました。
その背景には才能と引き換えに命を悪魔に捧げたのではと言われており、
古代イスラエル悪魔の序列番号が27番の悪魔ロノウェから由来しているとも言われています。
このロノウェは、言葉が巧みに人を惹きつける才能の持ち主という点から、ミュージシャンを連想するのではと考察することができます。
著名な27クラブのミュージシャン
【出典】Song4theDeaf (@song4thedeaf) Instagramより
名前 | 活動期間 | 死因 |
ロバート・ジョンソン | (1911ー1938) | 梅毒、毒サツ説 |
ブライアン・ジョーンズ | (1942ー1969) | 溺シ |
ジミ・ヘンドリックス | (1942ー1970) | 窒息シ |
ジャニス・ジョプリン | (1943ー1970) | ド◯ッグのオーバー◯ーズと飲酒 |
ジム・モリソン | (1943ー1971) | 心不全 |
カート・コバーン | (1967ー1994) | 自サツ |
エイミー・ワインハウス | (1983ー2011) | アルコール中毒 |
それでは詳しく見ていきましょう。
ロバート・ジョンソン
【出典】rockhistation Instagramより
ブルースの王様。エリック・クラプトンやローリング・ストーンズ、ボブ・ディランなど数多くのギターヒーロー達に影響を与えたブルースマン。
サン・ハウスやウィリー・ブラウンの演奏をジュークジョイントまで観に行ったり実際に教わったりしたそうで、客からは「あいつを外に出せ」と言われるほどのダメダメな演奏技術。
そんなパッとしないヘタクソなブルースマンであったのですが、ある日を境にとんでもない技術を手にし目を引く存在とななります。
ブライアン・ジョーンズ
【出典】The Rolling Stones公式インスタグラム
ザ・ローリングストーンズ創設メンバーでリーダー。
音楽に精通した両親の影響から特に弦楽器を得意とし、数々の楽器を弾きこなしロックに新しい要素を持ち込んだ人物。
10代で父親から悪魔の音楽だと教え込まれていたブルースにハマると家族との亀裂が入っていき、家族間で数々の問題を起こし、その問題行動はバンド結成後も続きます。
1969年メンバーの合意のもとバンドを脱退。
その後すぐにプールで溺シする謎が今でも騒がれている人物。
ジミ・ヘンドリックス
【出典】The Official Instagram of Jimi Hendrix
60年代のスーパーギタリスト。
10代の頃からアマチュアバンドでキャリアをスタート。1964年にNYに渡りカーティス・メイフィールドなどの複数のバックミュージシャンとしての職を得ます。
カーティスナイト&ザ・スクワイアーズのメンバーとして活動後、元アニマルズのベーシスト、チャス・サンドラーと出会いマネジメントをしてくれることになります。
イギリスに渡り1966年ミッチー・ミックス(D)ノエル・レディングス(B)と「ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス」を結成。
たった4年で時代の中心人物になります。
しかしロンドンのホテルで睡眠中の嘔吐物を喉に詰まらせ窒息シ。
ジャニス・ジョプリン
ロック界の女王。
モンカレー・ポップ・フェスティバルで一躍脚光を浴びたビッグ・ブラザー&ホールディング・カンパニーのボーカルを務める。
クリーンな生活に戻ろうと努力しますが、アルバム『パーム』をリリース前にヘ◯インの過剰摂取で亡くなってしまいます。(ジミヘンの死後16日後のこと)
火葬された彼女の遺灰はマリン郡沖の太平洋にまかれました。
ジム・モリソン
秀才でイケメン、読書を愛する詩人。
そしてザ・ドアーズのボーカル。
ただ問題なのがトラブルメーカーであること。
人間解放をテーマにした詩、哲学、幻覚(サイケデリア)の共通点を持つ仲間とザ・ドアーズを結成。
『知覚の扉(ザ・ドアーズ・オブ・ザ・パーセプション)』から引用したバンド名。
大元はウィリアム・ブレイクの詩からの引用だよ
LAの「ウイスキー・ア・ゴー・ゴー」で名だたるバンドの前座を務め、「ハートに火をつけて」はNo. 1ヒットしビジネスでは成功。
しかしステージ外での行動や倫理的に不適切な行いでFBIに出頭、逮捕など繰り返しその後も予定をすっぽかすなど、はちゃめちゃな生活をしてしまいます。
結局最後はブライアン・ジョーンズの二の舞になってしまいます。シ因は心不全。
カート・コバーン
90年代グランジロックの代表的バンド、ニルヴァーナのボーカル。
子供の頃に両親が離婚、母親からの精神的虐待、いじめなど不安を取り除くために10代でマ◯ファ◯をやり始めます。
ガレージバンドであったニルヴァーナは2ndアルバム『ネヴァーマインド』の成功で一気に人気者に。
不安や怒りなどを歌にし同世代の若者の代弁者となっていきます。
しかし昔から家族がいる普通の生活を望んでいた彼は、熱狂的ファンから神として崇められたり、目に見えないプレッシャー、などといった外的な要因でショットガン自サツ。
ちなみに他サツ説もありファンの間では二極化しています。
ニルヴァーナは仏教の言葉、涅槃(ねはん)からきてるね
エイミー・ワインハウス
【出典】Official Amy Winehouse Account
イギリス、ロンドン生まれのシンガー。ジャズ、ブルースなどの音楽を愛してやまない少女でしたが両親の離婚をきっかけに反抗的になります。
とあるデモテープがレコード会社の目にとまり、2006年にアルバム『フランク』でデビュー。
翌年にブレイク・フィールダー・シビルと結婚しますが、彼との大げんかや彼の勧めたド◯ッグで心身ともに蝕まれていってしまいます。
禁酒のリハビリ施設へ行くように勧められますがエイミーの父親がこれを拒否。
このことについて歌った「リハブ」は皮肉にも彼女の最大のヒット曲となります。
2011年自宅のベットで死去。死因はアルコール中毒。
27クラブ:語られる3つの都市伝説
本当に悪魔との契約が音楽的才能を生み出したのか?
ここからは噂の都市伝説とミュージシャンたちが残した発言などから考察していきます。
都市伝説①: クロスロード(十字路)伝説
ロバート・ジョンソンは下手くそなブルースマンでした。
しかし、彼は悪魔と契約しギターのテクニックを得たと伝わっています。では具体的にどんなことなのでしょう?
まず
深夜0時クロスロード(十字路)でギターを弾く。
そうすると悪魔パパ・レグバがやって来てギターをチューニングしてもらう。
ちょこっと弾いたらギターを返してくれる。
これで契約成立。腕前はピカイチただし命と引き換えにという内容です。
しかし、この説にはいくつかパターンも存在します。
それは
新月の夜に9日間連続で墓場でギター弾き、それからそこの砂を瓶に詰め、毎朝クロスロードに行く。
そうすれば悪魔がやってきて契約を交わすとか。
夜の墓場はフードゥーの聖域とも信じられてるよね
古代イスラエル悪魔の序列番号が27番の悪魔ロノウェから由来しているのは後付け感あるかもな〜
またロバート・ジョンソンにあったことがあると言う数々のミュージシャンは彼について身長は180センチ台、150センチ台と述べているのですが、彼に取り憑いた悪魔を彼らは見たのだと私は思います。
悪魔に関しては大男だったりするので前者が有力かと思います。
都市伝説②:ザ・ローリング・ストーンズのアルバム『フラワーズ』
ザ・ローリング・ストーンズの米国編集されたアルバム『フラワーズ』のアルバムのアートワークはブライアン・ジョーンズのシを予言しているという説があります。
花と見立てたメンバーの顔写真と下に伸びる茎に葉っぱがあるデザイン。
じっくり観て欲しいのがブライアンのだけが葉っぱがついていない。さらに彼以外のメンバーは正面を向いているのですがブライアンは左を向いています。
あ〜はいはい、よくあるこじつけな
都市伝説③: Jの呪い
27クラブに引き続き、会員の中にはアルファベット「J」で始まるミュージシャンがいます。
そのメンバーに関しては「Jの呪い」と言われ27クラブに匹敵するほど謎に包まれている都市伝説です。
名前 | 英語表記 |
ロバート・ジョンソン | Robert Johnson |
ブライアン・ジョーンズ | Brian Jones |
ジミ・ヘンドリックス | Jimi Hendrix |
ジャニス・ジョプリン | Janis Joplin |
ジム・モリソン | Jim Morrison |
考察:27歳のミュージシャンの苦悩と現実
27クラブのミュージシャンに共通してしているのは年齢だけではありません。
彼らの性格や過去のトラウマなどがあります。
ロバート・ジョンソンの場合
ロバート・ジョンソンはギターの腕はそれは酷かったそうで観客からは外へつまみ出せなんか言われ、その後人が変わったように舞い戻った話はしました。
このことが実は嘘で悪魔との契約は作り話で悪魔のイメージを使ったマーケティングの戦略であったらどうでしょうか?
自分の演奏技術を観察しているミュージシャン志望の観客がいると警戒心を強め途中で演奏を止めることもあったそうで、
弾き方を尋ねられても「あなたがやっているのと同じだよ」と答えたそうです。
ギター一筋で食べていってるから教えたくはないよな
実はめちゃくちゃ練習した説もあるかも
事実悪魔を題材にしたエンターテイメント作品は多くあります。
それは後にヘヴィー・メタルを生み、オカルトホラーなどの映画にも影響を与えたといえます。
映画『クロスロード』には魂を売った悪魔の逸話が登場します。
ブライアン・ジョーンズの場合
自分の作り上げたバンド、ザ・ローリング・ストーンズ。
バンドの名前(当初はザ・ローリン・ストーンズ)もサウンドもそう。
そこまで押し上げたのはメンバーでマネジャーのブライアン。
ティーンのファンがミックやキースについたりすることで、嫉妬心が生まれたりもします。
救いである音楽がいつしか重荷になりビジネスのプレッシャー、人間関係からの人格崩壊で薬に手を出したのだろうか。
25歳の時にはうつ病と診断されていたことも明らかになっています。
ジミ・ヘンドリックスの場合
両親の喧嘩は日常茶飯事。
その後両親は離婚、早くして母親を亡くし厳格な父親と過ごし物静かになったと言われています。
インタビューでは「28まで生きられるか、どうかわからないな」コンサートのたびに魂の一部を犠牲にしていると自分のシを悟るような発言をしています。
数年の間に名声を手にしてスーパースターとなったヘンドリックスは一体どんな心境だったのでしょうか。
やはりプレッシャーがあったのでしょうか。
「ピエロでいるのはもう嫌なんだよ。ロックンロール・スターなんかじゃいたくないんだ」
音楽をやる以外は物静かでお酒も弱かった、でもド◯ッグとお酒で亡くなるのはどこか謎がありますね。
ジャニス・ジョプリンの場合
過去の出来事とその後の影響は絶大です。
特に彼女の場合、高校や大学で笑われ者になったりブサイク男のコンペティションの候補にされたことはやはり大きいです。
「私は笑われてクラスを追い出され、町を追い出され、州からも追い出されたのよ」
非常に繊細で傷つきやすい人だと思われます。
テキサス出身の彼女はこの後ヒッチハイクで、花の都サンフランシスコへ向かいます。
そしてそこでスターになって定期的に家族に手紙を書いたりします。
高校の同窓会に出席、スターになって笑い返してやると言っていたのですがそうはならず、トラウマがよみがえり薬を使い出したのかと思います。
晩年彼女はクリーンになり普通の生活に戻りたい一心で薬を絶っていたそうですが、気持ちを和らげるために再び使ってしまったのでしょうか。
ジム・モリソンの場合
音楽よりも映画制作や詩人として貪欲な人間がジム・モリソン。
ジャニス・ジョプリンと同じで読書家。ニーチェの全集を読むほどの。
しかしドアーズとしてロサンゼルスを中心に有名になるのと同時に父親は空母の艦長になるといった葛藤がありました。
「愛・平和・花」のスローガンとベトナム戦争との対極的で複雑な状態でした。
LSDやドラッグを使うことはニルヴァーナ(涅槃(ねはん))に行くことに使っていた当時のヒッピー文化、彼もまたそちらに到達してしまったのではないのか。
シの3週間前、ホテルに残したノートにはこう書いてありました。
「俺は・ついに・シんだ」と
カート・コバーンの場合
ニルヴァーナでの急な大成功は彼にとっては嬉しいものではなかったと過去のインタビューなどから伺うことができます。
事実晩年は大ヒットした”Smells Like Teen Spirit”を演奏しなかったり、
演奏に喜びを感じなくなったり、
子供の時にはうつやADHDもあり薬を処方されていたこともあり心に闇を抱えていた背景もあります。
「消えていくくらいだったら燃えつきる方がいい」とニール・ヤングの歌詞を引用した遺書を残しています。
シについてジョークをかます一方で「本当に自ら◯をたとうと思ったことはあるか」とインタビュアーに対してこう述べています
「胃の具合が悪かった五年間がそうだったよ。毎日死のうと思っていたし、何度もそうなる寸前までいったんだ。本当のことを言っちゃうけどね。」
過去に両親の離婚がすごく彼の心に傷痕を残していたこと、晩年は恋人のコートニー・ラヴとの家庭を過ごしたかったと言うこと、その一方で時代の先駆者、若者の代弁者といった扱いやプレッシャー、持病の胃痛などが重なりあのような行動に出たのではないかと推測されます。
生死を超えた究極の場所、涅槃(ねはん)へ行ってしまったのかもしれないな
エイミー・ワインハウスの場合
酒、ドラッグ、プレッシャーが彼女の心身をむしばんでいきました。
特に自◯行為癖のあるパートナーのブレイク・フィールダー・シビルが渡すドラッグによって。
その後、彼は逮捕されるのですが、エイミーにとっては必要な人間でした。歌詞に囚人番号を載せたり、何度も面会にも訪れたり。
しかし夫婦は離婚、エイミーはリハビリ施設に入院、2008年にド◯ッグを絶つことができます。
その一方で昔からの酒癖は止まず生命の危険があると医者に忠告されていても飲み続けます。
2011年に帰らぬ人に。
過去にビッグになれるかどうかと言う質問に対して
「なれないって思う。絶対。あたしの音楽はそういう方向にないから。そうなればいいなと思うことがないわけじゃないけど、でも、全然有名にはなれないだろうな。そんなの耐えられないもの。たぶん、おかしくなっちゃう」
彼ら彼女らに共通していることは精神的なプレッシャーや急な社会的立場の変化があります。
常にロック界の最前線に立ち時代を気づいてきたロックバンド「KISS」のベーシスト、ジーン・シモンズ。
彼は「頂上は孤独(ロンリー・アット・ザ・トップ)」という事についてこう語っています。
ところがいったん山の山頂にのぼってみると、残念なことに、そこにはチェック機構がほとんど存在しない。実際に体験した私が言うのだから信じてほしい。ある程度名声が高まると、まわりの人間はきみの聞きたいことしか言わなくなる。政情不安とコミュニケーション不足が叫ばれる時代にエコールームで生きる危険性についてわかってもらえるだろう。
参考書籍3冊
27クラブの都市伝説をKISSのベーシスト、ジーン・シモンズがぶった斬る。
神経科学者による見解やインタビュー、個々の人物の過去を深掘りしていく一冊!
当時のインタビューや時系列を事細かに書かれており、
都市伝説を語るというより事実を知るということに重点を置いた一冊。
特にエイミー・ワインハウスを中心に書かれているのでファンの方は真実を知るきっかけになるかも!!
まとめ:残された者たちができること
この記事を書いているとき、私は映画『死霊館』シリーズ(「死霊館ユニバース)を一気観しました。
実在したアメリカの心霊研究家エドとロレインのウォーレン夫妻と悪魔との戦いを描いた作品です。
それを観て、やはり悪魔は本当に実在するのだなと感じ、怖い反面すごく好奇心が沸いています。
なぜなら実際の怪奇現象の写真や音声が残っており、ウォーレン夫妻のオカルト博物館には因縁のある呪物が残っているからです。
この目で見て感じてみたい。
27歳という年齢はそんな不安もあるが好奇心や未知のもに触れたい年齢。
「クウォーター・ライフ・クライシス」という20代後半から30代前半に現れる幸福の低迷期を表した造語があるほどです。
その点、今回の内容は数ヶ月前まで27歳だった私にも非常に刺さる内容でした。
そして、どのミュージシャンも優しい人間で才能がありました。
しかし、悪魔はそんな彼らの彼女らの心に棲みつき蝕んでいく。
ヘビがアダムとイヴにリンゴを与え知恵をつけたように、悪魔はド◯ッグをミュージシャンに与え凄い技術を身に付けさせたのではないかと。
ちなみにジーン・シモンズは、イネイブラー(身近な人の悪癖を助長する人のこと)こそが悪魔だと述べています。
27クラブは都市伝説とか陰謀説だとか何かとエンターテイメント化されています。
YouTubeなどでも面白おかしく話している動画が再生数をまわるほど。
しかし若くして亡くなった彼らの苦悩、不安などを分かること、そして歌声を聞くことが残された我々ができる最善の救いなのだろうと思います。
最後にジミ・ヘンドリックスの言葉で閉めようと思います。
俺にとっては、音楽が宗教なんだ。来世でも、音楽が待っていてくれるさ。
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それでは!
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