【15年ぶりの来日】グリーン・デイがKアリーナ横浜で見せたヤバすぎるライブ演出4選【GREEN DAY JAPAN TOUR 2025】

先日15年ぶりの来日公演が行われたグリーン・デイのライブ。
私は最終日のKアリーナ横浜の公演に参加、耳が詰まった感覚が残るほど最高のライブを味わったのだが、今回はライブの中で個人的に最高だと思った5つの演出をまめてみたので紹介しよう。
ライブの全貌は【ライブレポート】グリーン・デイの15年ぶりの来日公演はまさに革命。民衆を率いる彼らが見せたKアリーナ横浜のロック劇場【GREEN DAY JAPAN TOUR 2025】を合わせて読んでいただけると幸いだ。

演出①:観客を巻き込むロック劇場
Know Your Enemy with fan on stage 🇯🇵 pic.twitter.com/GiP7DfAibb
— Green Day Inc. (@GreenDayInc) February 26, 2025
【出典】Green Day Inc. (@GreenDayInc) Xより
グリーン・デイのライブの良さの一つは観客を巻き込むロックな演出だ。特にお馴染みなのが「Know Your Enemy」演奏中に観客をステージにあげ歌わせるというもの。
【出典】Green Day Italy (@greendayitalianrageandlove) Instagramより
「歌詞はわかるか?」というビリー・ジョー・アームストロングの投げかけに答え、ステージに上がれるラッキーなファン(通称:ラッキー・ボーイ/ガール)1名が今回も各公演で選出された。選ばれたファンはまずビリーとハグをして、ブリッジを歌いきり”so gimme gimme revolution”とシャウトして締めるというお決まりのパターンで、会場を沸かせた。

昔は歌いきるとそのまま客席にダイブしてたよな
さらにスタンディング席ではモッシュが起きており、自然と出来上がった輪を作りぐるぐると回ったり、お互いぶつかり合うなど派手な盛り上がり同時多発的に巻き起こる。ビリーが言う”Let’s Go Crazy!!” という掛け声の通りで、バンドは完全に会場を支配していた。
お金に余裕があれば、スタンドでは無くアリーナにいたかったなぁ
— Sugar (@moonisland0316) February 26, 2025
モッシュは嫌いだけど#GreenDay #グリーンデイ pic.twitter.com/nQPk2I7Exq
【出典】Sugar (@moonisland0316) Xより
【出典】Green Day Italy (@greendayitalianrageandlove) Instagramより
盛り上げ隊長ビリーはこれだけではなく、観客全員を”1,2,3,4″のカウントに合わせて飛び跳ねさせたり、山びこのように “Hey Ho”と一体感を持たせたり、声が枯れるまで声を張らせるといったオーディエンスを巻き込む演出を行なった。
【Green Day Japan Tour 2025 K Arena Yokohama Day2 】
— つるミュージック@洋楽専門ブロガー (@tsurumusicblog) March 3, 2025
“Jesus of Suburbia”で2万人の観客をコントロールするビリー。フレディ・マーキュリーを思い出したわ〜#greendayjp25 #greenday #グリーンデイ pic.twitter.com/6j2FlvSm8l
演出②:凝った映像とステージの装飾

曲に合わせて流れる映像やステージの装飾も今回のツアーの魅力の一つだ。開始早々、パンクバニーの登場で盛り上がると、続くオープニング映像ではダース・ベイダーのテーマ曲でお馴染みの「帝国のマーチ」に合わせ30年以上の歴史を振り返るようにダイジェスト映像が流れると、会場を興奮の渦をまかせる。まさに計算し尽くされた完璧な流れであった。
グリーンデイ、このオープニングがかなり格好良くて好き #グリーンデイ #greenday pic.twitter.com/sNRQD5XPb0
— bonefree (@bonefree) February 27, 2025
【出典】bonefree (@bonefree) Xより

ここまででもすでに鳥肌立ったよね〜

前半に組まれた『ドゥーキー』のパートでは、アルバムのアートワークに描かれる犬や猿が動き出す出すほか、上空を飛行船が舞う演出まで組まれており、会場の後方にいるファンまで満遍なく楽しませる施しがされていた。
また演奏中ステージでは8つの炎が吹き出したり、爆発音とともに花火が出る演出もありアリーナ内部は熱気と爆音に包まれる。爆発するたびにオーディエンスからは歓声が上がるのだ。
“When I Come Around”の途中で着ぐるみズ入場。かわいい。Green Day楽しかったね。 pic.twitter.com/MGMDpgpG9v
— 川崎りょう (@R__Y__O) February 27, 2025
【出典】川崎りょう (@R__Y__O) Xより

どうやらこの着ぐるみ二頭が飛行船を運んでいたらしい
後半では20周年の『アメリカン・イディオット』のパートになっており、表題曲「American Idiot」が始まるとハート型のグレネードを握りしめたバルーンがステージ中央に登場。演奏中も曲の内容にマッチしたサブリミナル風の映像がスクリーンに映し出されており、盛大に盛り上がった。
【Green Day】
— ワーナーミュージック・ジャパン洋楽 (@wmj_intl) February 26, 2025
横浜公演DAY 2の模様をお届け🔥📸
来日公演セットリストのプレイリストも公開中🎵
余韻にひたりましょう♪
🎧https://t.co/4EzdeZgbKB#グリーンデイ #GreenDay来日 @GreenDay pic.twitter.com/JhAq3A5hea
【出典】ワーナーミュージック・ジャパン洋楽 (@wmj_intl) Xより
今日はグリーンデイ!
— カーメン君@園芸超人 (@masterKahmen) February 23, 2025
おじさんの青春
やっぱ人生パンクロック! pic.twitter.com/tQuLqS4Fo4
【出典】カーメン君@園芸超人 (@masterKahmen) Xより
演出③:一期一会の瞬間を共有する提案
【出典】Green Day Italy (@greendayitalianrageandlove) Instagramより
ライブ後半「Letterbomb」の演奏中にビリーのMCが入ると彼は「カメラを、スマホを下げるんだ」と言う。「俺たちは音楽のためにここに集まった。音楽は魔法だ、手に取ることも見ることもできない、だけど心で魂で感じることはできる」と主張する彼の意見をリスペクトするオーディエンスは皆、一期一会のこの瞬間を心に仕舞い込む。
記録ではなく記憶にとどめる大切さ、見失っていた何かを取り戻させるキッカケになったシーンだ。過去30年以上音楽のメインストリームを突っ走ってくとミュージシャンから見たオーディエンスの景色は変化したのだろう。「いいね」や「映え」のために撮影する我々に訴えかけたビリーの考えはそうした背景や経験から生まれたものだと考えられる。
演出④:圧倒的なファンサービス精神
【出典】Green Day Italy (@greendayitalianrageandlove) Instagramより
15年ぶりの単独来日公演ではファンサービスが度々巻き起こる。THE BLUEHEARTSの「リンダリンダ」をサビの部分を演奏してくれたのも最高だが、一番は締めをファンに演奏させたことだろう。
経緯はこうだ。ビリーがラストナンバー「Good Riddance (Time of Your Life)」を弾こうとしたところ「Let me play Good Riddance」と書いたメッセージボードを持ったファンに目がいき、「弾けるのかい?」「OK こっちに来な」「どうなるか見てみようか」とビリーが納得いきステージに上がったという流れだ。
Good Riddance (Time of Your Life) with a fan on stage 🇯🇵 pic.twitter.com/G6m6FwdVCq
— Green Day Inc. (@GreenDayInc) February 26, 2025
【出典】Green Day Inc. (@GreenDayInc) Xより
Green Day (@greenday) Instagramより
観客席からは驚きの声があちこちで響き渡り、ファンはいざステージへ。首にかけていたトートバッグを取り外し「俺は彼のお母さんさ」とジョークをかましたりとビリーは余裕の表情であったが、ギターを落としそうになると一瞬ヒヤッと緊張する瞬間もうかがえた。期待と不安、緊張が走る中演奏が開始されるとビリーとファンのデュエットは美しく響かせた。
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— RADIO. RADIO. With George Williams (@radioradio_897) March 3, 2025
グリーン・デイの魅力は
"メンバー同士の仲の良さ"なんです。
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by 来日公演で飛び入りセッションしたファン オダさん
番組に緊急出演くれました!
聴き逃した方はこちらから
📻#radiko https://t.co/7DYeLRMSEa@GreenDay #greendayjp25 #radioradio #interfm pic.twitter.com/AojPzEUA4q
【出典】RADIO. RADIO. With George Williams (@radioradio_897) Xより
後日ラジオのインタビューに出演したファン(オダさん)は春から社会人になる22歳の大学4年生で福岡から親に内緒で横浜までやってきたそう。最初は一番後ろの方にいたのだが、周りが体調不良を訴えて流れに身を任せていたら最前列から2番目にまでおり、曲が始まるタイミングでメッセージボードを持って主張したら運よくステージに上がれたんだそう。
Good Riddanceを弾いたカイチさんにお話を聞けましたので、ブログに書きました。やはり、持っている人は惹き寄せるんだなとお話聞いていて思いました。あらためて、ありがとう&おめでとう🔥 #greendayjp25@GreenDay @6Di5PgMZt842832https://t.co/8YJH3mm71K
— Green Day Japan✘ (@GreenDayJapan) March 3, 2025
Green Day Japan✘ (@GreenDayJapan)さんが行なったインタビュー記事も面白いので合わせて読んでみてくれ。
【インタビュー記事】Green Day Japan Tour最終日にひとりのファンがGood Riddanceでギターを弾くという事
まとめ:ノンストップ・ロックショーは最高すぎた
30年以上の歴史を刻んできたパンク・バンド、グリーン・デイ。そんな彼らのライブに行くのは人生で初めての体験であったのだが、こりゃまた「最」と「高」という言葉しか出てこないくらい、体全身で感じられるロックショーだった。
大体のアーティストは前半、後半、アンコールと3部構成が多いのだが、彼らのライブはほぼノンストップだった。メンバーも全員50代を超えてもいるのにも関わらず衰えは知らず「パンクな生き様ってすごいな」と思ったライブであった。
いや〜、ロックって最高ですな。
このように日々洋楽の魅力を発信しているので、他の記事やSNSのチェックもしてもらえると幸いだ。それでは、SEE YOU NEXT WEDNESDAY!!
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