【ディスクレビュー】ボン・ジョヴィのアルバム『7800°ファーレンハイト』を聴いてわかったこと【全曲解説】

ボン・ジョヴィのディスクレビュー第2弾。
今回レビューするのは、1985年にリリースされた、2ndアルバム『7800°ファーレンハイト』(7800° FAHRENHEIT)だ。
いったいどのように進化したのか?ここにレビューを記録する。

この記事は、ボン・ジョヴィをはじめから聴きたい人向けの内容となっている。
感覚や感性の話ではあるが、これから聴く人へ参考になれば幸いだ。
- 初見ならではの素のレビュー&考察
- 全曲解説&おすすめ度合い(★5段階評価)
- アルバムの歴史・解説
- ベスト盤でしか聴いたことのない人
- これからボン・ジョヴィを聴きたい人
- 洋楽をとことん楽しみたい方
前作『夜明けのランナウェイ』のレビューもしているので、合わせて読んでいただくと進化の過程がわかるだろう。

『7800°ファーレンハイト』全曲レビュー/おすすめ度(★5段評価)
収録曲 | 収録時間 | おすすめ度・評価(★5段階) | |
1 | In And Out Of Love | 4:26 | ★★★★★ |
2 | The Price Of Love | 4:13 | ★★★☆☆ |
3 | Only Lonely | 5:00 | ★★★☆☆ |
4 | King Of The Mountain | 3:52 | ★★★★★ |
5 | Silent Night | 5:06 | ★★★★☆ |
6 | Tokyo Road | 5:40 | ★★★★★ |
7 | Hardest Part Is The Night | 4:25 | ★★★★★ |
8 | Always Run To You | 4:59 | ★★★☆☆ |
9 | (I Don’t Wanna Fall) To The Fire | 4:27 | ★★★★☆ |
10 | Secret Dreams | 4:54 | ★★★★☆ |
1. In And Out Of Love
シャガれたジョンの声、皆で歌うコーラス、デイヴィッドのキーボード、全てにおいて前回よりも進化している。
フェード・インで”In And Out Of Love”と15秒間の間に6回歌われ、巧みに利用したフェード・インがリスナーの注意を引かせる。
「あれ、今なんか言ったのか?」と私自身の耳を疑いたくなるような体験を最初の十数秒で詰め込んできているのだ。
のちの「Living on a Prayer」の冒頭でもフェード・インは使われているので、それに近い印象がプンプンする。ボン・ジョヴィよ、学んだか!?
4ビートで展開されるこの曲は、ヴァン・ヘイレンやKISSの音作りに影響を受けていると考えられる。
アーミングを使ったギター・ソロやメンバー全員でコーラスを合唱をするところなんかも、KISSの「Lick It Up」(1983年)を彷彿とさせてきたりとハード・ロック感満載だ。
遊び心満載で2:16からは指笛が吹かれ、メンバーたちの笑いの絶えない会話が26秒間聞こえる。
これは、SE(サウンド・エフェクト)を取り入れることで、ボン・ジョヴィというバンドがどの様な奴らなのか?と興味を惹かせることができる。
彼らの日常の様子を音声でうかがえるのが醍醐味であり、曲の聞きどころだ!
ある意味マーケティング戦略を狙ったものだろう。
歌の内容は、若きロックスターが世界中を飛び回るという物語が展開されている。
また、その物語は、行く先々での出会う女の子と一夜限りの愛を重ね合わせており、あっちへ行ったり来たりと、ある意味でアイドル的な存在であったボン・ジョヴィ自身を表現しているように解釈できる。
それは1984年に日本初来日した時の初々しさだったり、若さだったり、バンドに女性ファンが多いのことからも分かるだろう。

曲を書いたのもジョン自身だし、自分自身のことを歌っているのは間違いないと思うよ。
2. The Price Of Love
連続するドラムビートからギターのイントロへ移り変わる。
0:17から始まるヴァース、背後にはアコースティックギターが煌めきを加えてパワー・バラードをうまく表現している。
2:24からカッティングしたギターから伝わるのは、緊張感や緊迫感。
これは歌のテーマである「愛の迷路」を表現したものであり、それをポップ・ロックで味付けしていると見ていいだろう。
1984年3月〜7月の間、ジョンは女優のダイアン・レイン(Diane Lane)と交際していた。
映画『ストリート・オブ・ファイヤー』でロック歌手を演じた女優だ。
【出典】Historic Pictures Instagramより
しかし、ダイアンがリッチー・サンボラ(ボン・ジョヴィのギタリスト)に近づきすぎたのをジョンが嫉妬して破局したそうだ。
「愛のために、人は生き、学び、そして偽る」というコーラスの歌詞は、そんな恋愛体験談を体現したものだろう。
ジョンによる作詞作曲なので、彼の経験談を元にしたと言っても過言ではないだろう。
3. Only Lonely
まず一言言わせてくれ。
「出だしのシンセサイザー、めちゃくちゃ80’sやーん」
これはこれは、やられた。大好物なサウンドが耳から脳みそへと、今回は冷たく悲しい電子音となって響き渡ってくる。
サウンド面でもう一つ言うと、ジョンの歌声が明らかに進化している。
高音域も難なく歌いこなし、まるで「これが俺の名刺代わりさ」と言わんばかりの伸び伸びとした声になっているのが聞きどころだ。
一方で、ギター・ソロはあまりワイルドさがない。
表現したいものはあるのに、どこか抑圧されている様な出来になっているのが残念だ。
歌の内容は「寂しさを紛らわすために相手が必要。
だけど傷つけてしまう、こんなにも愛しているのに」という歌詞で、こちらも不器用な男の愛の物語が歌われている。
それは、”Only Lonely”とメンバー全員で歌うコーラスパートの声色からも伝わってくる。

実際にドラムのティコ・トーレスとベースのアレック・ジョン・サッチの2人は離婚を経験をしてんだけど、彼らの経験を元にジョンとデヴィッドが作曲したとも推測できるな〜

アレックは女優・ミュージシャンそしてファッション・デザイナーで知られるジェーン・ブーク(Jane Booke)と交際していたこともあるよ。
【参考】StoryBooke
4. King Of The Mountain
単音を刻むベースラインと4ビートのドラムで曲は始まる。
シンプルではあるものの、その着色しない重低音は「俺は山の王だ」(直訳すると)と題したこの曲には相応しいだろう。
そこからリッチーのギターリフが加わり、デヴィッドのキーボードがうねる。
コーラスで響かせる合唱は、「ロック界のトップなんだぞ」と未来を予言しているかのように自信に満ち溢れている。
奇しくも、同じ年にリリースされたトゥイステッド・シスター(Twisted Sister)の「I Wanna Rock」にリズム、コーラス共にそっくりなのには驚かせられる。
プロデューサーもレコーディングされた場所も違うというのに、非常に似たサウンドなのが興味深い。
いや〜、このような点に注意を向けて聴いてみると新たな発見があるんだな〜と改めて思わされた一曲だ。

「King of the Mountain」のコーラス”I’m the king of the mountain“と「I Wanna Rock」のコーラス”I Wanna Rock“ともに”I”から始まっているのも偶然の一致しているのも面白い。
この曲で歌われているのは、将来ビッグになる男の物語だ。
歌の中で登場するのは、毎日9時から5時まで働きずめの男。
彼は上司にこう言われる「お前は大物になれっこない」と。
何を言われようが裏切られようが、俺は立ち上がり、言ってやる
「俺はトップに上り詰めると」
これは、まさにジョン自身の野望を歌っているものであるだろう。
本当はもっと俺のやりたい音楽を出したいのに、レコード会社からはポップ・アイドル路線で売りに出されているというギャップから生まれた歌にも感じる。

ちなみに「King of the Mountain」「King of the Hill」は「お山の大将」っていう意味だよ

ジョンとリッチーの共作でもあるし、まさに反発心から生まれた曲ってわかるな〜
5. Silent Night
「Silent Night」(きよしこの夜)と題した楽曲の通り、明るく澄んだシンセサイザーにはリバーブがかかり、アコースティックギターの箱から響く音色がそれに装飾を飾り、ジョンの歌声が優しく包み込んでくるところから始まる。
頭の中に浮かんでくるのは、「夜明け、冷たく静寂が広がる薄明るい道には、白んだ空に照らされ晴れていく霧だけがある」という情景。
この歌も失恋をテーマにしたものであるが、美しいパワー・バラードに仕上げているのが他の楽曲と違う点だ。
3:21から始まるギターソロは、ゆったりとしたもの。
アーミングで感情の揺れを表現し、ディレイを施した複雑なアルベジオでは、クイーンのブライアン・メイの様にギター・オーケストレーションを表現することで臨場感を出しているのが素晴らしい。
歌詞の中に「君はクイーンに、僕はキングになるはずだった」とあるのだが、これはデヴィッド・ボウイの「Heros」と対比したようなものとも考えられる。
「Heros」はベルリンで生活を始めたボウイが製作したベルリン3部作のうちの2作目にあたるもの。
東、西ベルリンの2人の恋人の物語が描かれており「僕らはヒーローになれる。
一日だけ、僕はキングに、君はクイーンになるんだ」という歌詞が歌われる。
「Heros」はポジティヴで希望を歌ったものですが、「Silent Night」は失恋をテーマに愛は死んだと、ブルーな気持ちを歌っている。
しかし、どちらの曲も音の表現が明るいメジャーコードで展開され、リスナーを明るい未来に導いてくれるという共通点があるのにも注目だ。
6. Tokyo Road
「さくらさくら」のオルゴールの伴奏と歌で始まる時点で、ビビッとくるのは恐らく日本人だけだろう。この冒頭45秒で、すでにボン・ジョヴィとの絆を感じる。

この「さくらさくら」アメリカ人が歌ってね?
Rの発音するときの巻き舌感にクセあるし〜
8ビートのリズムを刻み、アームを取り入れたアラーム音のようなギターリフが展開され、コーラスでは「俺を連れて帰ってくれ、トキヨーロードへ」と歌うジョン。
彼の歌声から伝わるのは、楽園東京の素晴らしさと日本愛だ。
バブル全盛期というのもあってか、夜の繁華街、ネオン、そしてロックンロールという情景が頭の中にガツンとやってくる。
ボン・ジョヴィよ、あんたマジで最高だぜ!
我々日本人のリスナーにとって嬉しいのは、海外アーティストが日本への愛を歌ってくれることだ。
クイーンが「手をとりあって」を歌ったように、我々日本のファンがデビュー間もない無名のアーティストたちを支えていったからだ。
そしてアンサーソングとして曲を製作してくれたという背景がある。
日本のファンに捧げた歌「Tokyo Road」も例外ではない。
デビューしたてのボン・ジョヴィを支えたのは40年前から追っている日本のファンだ。
ジョンは以下のようなコメントを残している
「日本はどこよりも先にボン・ジョヴィを認めてくれた」
歌の後半で「俺は一文無しってこと彼女は知っている/でも彼女は俺をトーキョーロードへ連れて帰ってくれる」と歌うのだが、これは、まさに駆け出しのボン・ジョヴィに日本の女性ファンが群がっていた状況を表していると解釈できる。
さらに1984年「スーパー・ロック’84」に出演。ナゴヤ球場を皮切りに、埼玉西武球場で初来日ライブを果たしている。

40年前からのファンには感謝しかない!

2018年の東京ドーム公演では演奏されなかったから、次回が楽しみだね〜
7. The Hardest Part Is The Night
全体を通してゆったりとした8ビートで展開されるロックンロール曲。
歌われるのは、労働者階級(ワーキングクラス)の弱者の物語。
日々挫折を味わう中、「生きろ」と心の声を聞く。
泣き声が聞こえる、1番辛いのは夜だ。
嘘や死、名声に迫りくる一方で俺は敗北、欲望、そして痛みを払わなくちゃいけないと歌は続く。

下積み時代のバンドのことを歌っているのかもな
曲の構成にも不要な要素がない。
ジョンの歌声からはすでにスター性を感じさせ、冷たい夜をシンセサイザーで演出しているのが素晴らしい。
この曲の中には2つのヒット曲の要素が隠されている。
1つ目は「It’s My Life」だ。
「The Hardest Part Is the Night」は、歯切れの良いエレキ・ギターで始まるのだが、最後の音に注目してほしい。
こもったディストーション・サウンドが聞こえるのだが、これは完全に「It’s My Life」と同じだと言っていいだろう。
2つ目は「You Give Love A Bad Name」(禁じられた愛)だ。
曲の基盤となる4つのキーボードの音を注意深く聴いてほしい。
テンポこそ遅いが、使われている音は同じコード進行であるのが、お解りであろう。
伏線を張っており、後で回収するという作戦なのだろうか?
8. Always Run To You
本作では唯一のドラムからのイントロが採用された楽曲。
ティコ・トーレスの叩くドラムに急上昇するシンセサイザーが入り、リッチーのハードロック全開のリフがかき鳴らされる。
面白いのがシンセサイザー音で、リフの終わりからヴァースに切り替わるときにも演奏されるのだが、浮遊感を感じさせる心地よいサウンドがなんとも言えない。
「俺には彼女が必要なんだ」というラブソングであるから、そういった甘いサウンド作りをしているのかと思われるが、この曲は基本的にはクラシックな8ビートのロックンロールが演奏される。
それまで歌われてきた失恋だったり不器用さが現れる曲とは違い、「彼女の元へ逃げ、彼女に満たされたい」というそれまで語られてこなかった別の一面を出したということがこの曲の面白い点だ。

コーラスで最高潮になるジョンの歌声からも「彼女を求めている」という切実な思いが感じられるね。
「銃を渡すと彼女の気分は最高になるんだ」という歌詞があるのだが、これはボニー&クライドの様な犯罪カップルことを言っているのではないだろうか?
「その罪に俺は責められる」や「夜の暗闇じゃ俺は満たされない」という歌詞からも何かしら曰くのある人物像を考察することができる。
また「The Hardest Part Is the Night」と合わせて聞くと面白い点があり、夜が辛いという男が歌われている一方で、「Always Run to You」では彼女に満たされて今夜俺は眠りにつけると、対極的な内容になっている。

安心して満たされ朝を迎えるっていう話の流れからもボニー&クライド感は感じられるな。
9. (I Don’t Wanna Fall) To The Fire
心の奥深くに煮えたぎる熱い思い。
鉄をも溶かすほどの彼らの思いは、曲の後半で灼熱の炎を吐き散らす!
ティコの叩くドラムは、”The Hit Man”とあだ名がついている通りのものだ。
マシンガンの様に打ち込んでくるバスドラム、”ボン・ジョヴィさまのお通りだい”とジャングルの長(おさ)を迎える
シンセサイザーというATフィールドに身を包み、ギターは刃を研ぐように鋭い音を立てる。
邦題『真紅の炎』と題されたこの曲は、まさにそんな彼らがロック界へ宣戦布告をした曲と言っていいだろう。
歌詞の中に「アメリカの若者たちが泣き叫ぶ」とあるのだが、バンドのことを歌っていると解釈できる。
まだ20代前半で経験が浅いこと、従兄トニーのスタジオで雑用していたりレコード会社にアイドル路線で売り出された不遇が重なった時期。
「社会の一部になると純真な心は死ぬ」という歌詞からも理解することができる。
まさに反発心から生まれた曲であると考えられるだろう。
10. Secret Dreams
「夜明けのランナウェイ」のイントロを再構築したキーボードが緊張感を表現する。
その中に泥臭ささを残したギターのサウンドが顔をのぞかせ、ダークトーンの旋律がはじまる。
曲は、まさに崖っぷちのバンドがギリギリのところでしがみついているという状況を失恋に例えて歌っている内容だ。
“Oh, No, I don’t want to fall”(落ちたくはない)という歌詞は、前曲「(I Don’t Wanna Fall) To The Fire」のコーラスで何度も歌われてきたフレーズ。
伏線を回収させたこの曲は、アルバムを締め括るには相応しいだろう。

ちなみに作曲にはドラムのティコが参加しているぜ!
※本作で彼が作曲に関わった唯一の楽曲

外部の作曲家、ビル・グラボウスキーが参加しているのにも注目だね。
アルバム『7800°ファーレンハイト』の歴史・解説
1985年にリリースされた『7800°ファーレンハイト』は、ボン・ジョヴィの2ndアルバムだ。
【解説】『7800°ファーレンハイト』ができるまで
【出典】Bon Jovi (@bonjovi) Instagramより
前作『夜明けのランナウェイ』から3ヶ月後、ボン・ジョヴィは日本にいた。
1984年の夏のことである。
バンドは「スーパー・ロック ’84 」というロック・フェスティバルに参加していたのだ。
A young Bon Jovi before conquering the world performing "Runaway" in Japan, 1984.
— 🎸 Rock History 🎸 (@historyrock_) July 4, 2024
Incredible performance at 22. The vocals sound even better than in the studio.
Two years later they were the band of the moment with Slippery When Wet.#BonJovi pic.twitter.com/7fXbpRVIu7
【出典】Rock History (@historyrock_) Xより
6日間行われたフェスには、「スコーピオンズ、ホワイトスネイク、マイケル・シェンカー・グループ(MSG)、アンヴィル」というメンツ。
デビューしたばかりのボン・ジョヴィは明らかに不釣り合いな並びにいたが、バンドの野心はプロフェッショナルそのもの。
フェスを成功させ、「ボン・ジョヴィ」という名前を日本中に知らしめた。
帰国後は再びサポートとして、スコーピオンズやKISSのツアーに参加。

ヘヴィーな音作りは彼らとのツアーの中で自然と学んでいったそうだよ
その後フィラデルフィアのレコーディング・スタジオ、ウェアハウス・スタジオでアルバム制作に取り掛かる。
先輩ミュージシャンたちからハードさを学び、日本でスターになった経験を生かしソングライティングを磨いていった。
そして出来上がったのが『7800°ファーレンハイト』なのだ。
ジョン・ボン・ジョヴィ、いや、バンド全体で内なるロック魂は超高温でメルトダウン寸前。ファンは気絶寸前。
まさに『7800°ファーレンハイト』と題した2ndアルバムはそういう感情をぶちまけた作品だ。
ジョン自身もこう説明する、
「7800°Fahrenheit(華氏7800度)」ー”ロックが溶けてしまう温度”
アルバムを引っ提げ、再び日本へ。
単独公演を行うと500〜1000人のファンがホテルの外で待つほどの人気ぶりになっていた。


中野サンプラザを皮切りに、全公演ソールドアウトしたそうだぜ〜

今や中野はボン・ジョヴィの聖地になってるよ。
これが中野区駅前大盆踊り大会の「盆ジョヴィ」!
— BON JOVI JAPAN | ボン・ジョヴィ 日本レーベル公式 (@bonjovi_jp) August 3, 2024
DJ Cellyさんによるステージの最後「Livin’ on a Prayer」の時の映像です💃@Celly_cecilia @nakano_bonodori #盆ジョヴィ #ナカボン https://t.co/4ZlL4y7rHh pic.twitter.com/7fi1Fc5QFt
【出典】BON JOVI JAPAN | ボン・ジョヴィ 日本レーベル公式 (@bonjovi_jp) Xより
帰国後も、カントリー歌手のウィリー・ネルソンらとファームエイド(FARM AID)に参加。
8万人の観客の前で「Runaway」と未発表曲「The Heart of America」を演奏した。
その後MTVでヴィデオ・ジョッキー(VJ)を務めメディア露出が多くなり、人気を博す。
結果、アルバムはキャリア初のゴールドディスクを獲得した。
- Backstage With Bon Jovi
- rockin’ on 2月号 総力特集ボン・ジョヴィ/U2/キング・クリムゾン/イエス(株式会社ロッキング・オン・2019年)
- 『7800°ファーレンハイト』ライナーノーツ【85.3.23 伊藤政則/MASA-ITO】
- 『グレイト・ロック・シリーズ ボン・ジョヴィ全曲解説』(1996年、株式会社バーン・コーポレーション/マルコム・ドーム&ミック・ウォール著/藤本幸子 訳/北井康仁 監修)
まとめ:アルバム『7800°ファーレンハイト』を全曲解説してみて分かったこと
前作『夜明けのランナウェイ』が藁をもつかむ勢いで作ったアルバムとすれば、今作は出る杭を打たれながら踠き続けたロックアルバムと表現するとわかりやすいだろう。
サウンド面ではNWOBHM(ニューウェーブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィー・メタル)を継承しつつ独自のハード・ロック路線を模索しながら出来上がったものを感じる。
注目したいのはシンセサイザーで、多彩な音色は前作よりも際立っている。演奏しているのはキーボーディストのトミー・マンデル(Tommy Mandel)。
ブライアン・アダムズの楽曲に多く携わっているミュージシャンだ。
進化しているといえば、ジョンの声。
“誰かのマネ”というものではなく、クールさ、セクシーさなどを持ち合わせた彼自身の声の出し方を理解したかいがあってのことと言えるだろう。
一方でメンバーたちは出来には満足していなかったそうだ。
ただ私個人的には、前作よりもハードさや臨場感が増していて聴いていて、楽しい感覚があった。
そのような感想を抱くのはボン・ジョヴィを知っていて、まるで “タイムマシーンに乗って彼らの過去を覗き見ている” ようなものだからだろう。
彼らの次回作を早くレビューしたい!たまらないー!
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それでは次の記事でお会いしましょう。
SEE YOU NEXT WEDNESDAY!!





