【考察】パープルに魅入られた洋楽アーティストの謎〜紫を歌に込める本当の理由を解説
小6から洋楽しか聞いてこなかった私の経験上、洋楽を聞いていると度々現れるキーワードがある。それは紫(パープル)だ。
日本の曲で「桜」がよく出てくるのと同じくらい出てくるこの「紫」という言葉。
実際に「紫」に関わるミュージシャンや曲には、後世に名を残すヒット曲が多かったり、その人気を確立した人物であることは事実だ。
「ん〜、一体このパワーはなんなんだ」と疑問に思ったので、今回は紫(パープル)の謎について洋楽ロック信者の私つるが徹底的に考察してみた。
それでは共に謎について紐解いていこう!
- 紫(パープル)のもつ意味と歴史
- 紫が関わる曲の考察
- 紫にまつわるアーティストの紹介
- 洋楽をとことん楽しみたい方
紫のもつ意味と歴史
まずは”紫”という色についてみていこう。
カシア・セントクレア氏の『色の秘めたる歴史 75色の物語』という本がある。この本は75色の色の解説と歴史が書かれたもので、パープルに関しては以下の6種類が紹介されている。
- ティリアン・パープル(貝紫色)
- リトマス
- マゼンタ
- モーヴ
- ヘリオトロープ
- ヴァイオレット(スミレ色)
中でも最も歴史の古いティリアン・パープルは、原料であるレイシガイとシリアツブガイの分泌液が1滴しか取れない希少性と生産コストの高さと染料を出す工程で悪臭を長期間に渡って放つため、法外的な値打ちがつけられ、次第にこの色を身につけていいのが権力者や皇帝のみへと変化し、富や権力の象徴の意味を持つようになっていったという歴史がある。
日本でも濃い紫は禁色で庶民が使用することは禁止されていたそうだよ!
【出典】Ken Sakata (@frontoffice.co) /Business Insider (@businessinsider) /The Prince and Princess of Wales (@princesscatherineofwales) Instagramより
キャサリン妃のお気に入りの色らしい
それまで希少であった貝や生息地の限られていた地衣類(菌類・藻類)、生産過程で腐敗した尿を使う工程、ヒ素が多く含まれていることがあったのだが、ウィリアム・パーキンのコールタールを使った実験から生まれたモーヴという紫色から広く庶民に普及していったそうだ。
Perkin called the dye that he produced mauveine and once it was tested that it could successfully color silk and other textiles, it became commercialized.
— Aristocratic Fury (@LandsknechtPike) May 12, 2024
The color purple has been cheap to produce ever since. pic.twitter.com/jQdMuHjLKS
【出典】Aristocratic Fury (@LandsknechtPike) Xより
紫が含まれる洋楽ソング5曲紹介
ここからは紫が含まれる洋楽ヒットソングを例にあげ、その意味を深掘りしていく。
“Purple Haze” – Jimi Hendrix
“Purple Haze”は、ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスのデビュー・アルバム『アー・ユー・エクスペリエンスト?』に収録されているジミ・ヘンドリックスの代表的曲のひとつ。
#9thという通称「ジミヘン・コード」と呼ばれる聞く人によっては不協和音とも捉えられるコードが不気味さや不安定さを持ちつつも、グッと心を掴まれるのだが、この感覚はもしかしたらトリップした感覚をリスナーに感じさせるためのテクニックのひとつなのかもしれない。
というのもこの楽曲自体がサイケデリック・ロックが台頭していた60年代に発表されたものであり「俺の頭ん中に紫のけむりが立ち込める」という歌詞も幻想的でいかにもトリップしたかの様な世界観を描いているからだ。
【出典】Jimi Hendrix (@jimihendrix) Instagramより
「あの子は俺に魔法をかけたんだ」っていう歌詞からは恋に盲目になってしまった男の物語とも捉えられるよ
しかし、ジミ本人はこれを否定しており、海の中を歩く夢の中で見た情景を歌にしたと語っている。
そこで疑問が出るのが、なぜ曲名に”Purple”をつけたかだ。
私が思うに、
- 「愛に盲目な男の物語」
- 「ロックの申し子」と「その生き急いだ人生」
が現れていると感じる。
富や権力支配者の象徴であるパープル、特にティリアン・パープルが生まれた時代には「パープルの中に生まれる(born into purple)」という王家に生まれるという表現があったり、ヘリオトロープという種類のパープルは愛する者の死後に女性が着るのを許された色のひとつであるからだ。
また、後ほど紹介するテイラー・スウィフトの “Lavender Haze” (「恋をしていること」を意味する表現)という楽曲があるのだが、「Lavender」の部分をあえて「Purple」に置き換えていると思われる。
「頭の中は紫のけむりでいっぱいだ」というのも「君のことで頭がいっぱいだ」と含みの意味をもち捉えることができるよね
夢で見た情景と女の子との恋に盲目になっている男、そして結果的にジミが先に旅立ってしまい残されるパートナー。本当の意味は分からないがいろいろと重なり合う点から以上の様に考察できる。
“purple”はド◯ッグを意味するスラングもあるからより複雑だな。
パープルヘイズは『ジョジョの奇妙な冒険』にも登場したり多肉植物の名前にも使われてるよ
“Purple Rain” – Prince
美しくメロウなプリンスの “Purple Rain” は、彼の下積み時代を描いた映画『プリンス/パープル・レイン』のサウンドトラックとして発表された楽曲だ。
大まかに物語を話すと、ミネアポリスのライブハウスで演奏をするザ・レヴォリューション(プリンスのバンド)が、
- ライバルバンドの出現による存続危機
- バンド内での不仲
- 父親の暴力による崩壊寸前の家庭環境
- 恋人との仲違い
といった障害から精神的に成長し、ひとりのミュージシャンとして成功を掴むまでのストーリーが描かれる。
不器用な主人公が過去の過ちを振り返りながら、ただ紫の雨の中で君に会いたいんだ、と叙情的な内容なのだが、これは上記に紹介した障害・困難を乗り越えたプリンス演じるロックスター、キッドとプリンス本人の人生の重なる部分が色濃く現れているのに注目してほしい。
【出典】Prince (@prince) Instagramより
劇中で元ミュージシャンの父親フランシスが自◯未遂を測り病院に緊急搬送されるシーンがあるのだが、実際プリンスの父親もミュージシャンであり7歳の頃に離婚をして家を出て行ったというエピソードとも重なる。
「この曲を父のフランシスに捧げます」「作曲は ここにいるリサとウェンディです」ってMCで語っているよね
さて、前置きは長くなってしまったが、肝心の紫という色は歴史的背景から「力」を意味するのだが、【45位】プリンスの1曲―運命の申し子、燃え上がる空のもとで紫の涙にむせぶによると、プリンスは「空に血が流れている」状態だと述べているそうだ。
ん〜、なかなか難問なのだが「紫」という色が「赤」と「青」の混色であることに注目すると面白いだろう。
それぞれの色の意味は以下の通りだ。
赤
- 死
- 力、攻撃
- 喜び、幸運
青
- 野蛮さ、不運
- 創造、神聖
- 中立性、信頼性
この両方を金揃えた間の子、それが「紫」だ。さらに、偶然だがプリンスは黒人の父と白人の母の間に生まれている。
ということは、先程の発言
空に血が流れている = 黒人と白人の血が流れている
という意味とも解釈できる。
【出典】Prince (@prince) Instagramより
イメージカラーとして使っていたのも興味深いよな
美しいバラード曲から流れるパープルレインは様々な感情から溢れ出た涙を表しているかもしれない。
それは劇中でキッドの心が揺れるシーンやクライマックスの演奏シーンで印象的に使われる点からも考察できるのだ。
“Violet Hill” – Coldplay
“Violet Hill” はコールドプレイのアルバム『美しき生命』(Viva La Vida) からのファーストシングルおよび同アルバムの7曲目に収録されている楽曲で、曲の内容は中世を舞台にしたプロテストソングとして広く知られている。
【出典】Coldplay (@coldplay) Instagramより
曲名で使われているViolet(ヴァイオレット)なのだが、ロンドンに実在するViolet Hillという通りの名前に由来している。
ただ何か意味があるのではないか?
『色の秘めたる歴史 75色の物語』を元に考察してみると、ヴァイオレットが登場したのは第1回「サロン・ド・パリ展」に出展された印象派の作品からで、クロード・モネやカミーユ・ピサロの作品に多く使用されいた。
当時ヴァイオレットに執着しすぎるあまり批評からは酷評の嵐だったという。
陰影を黒や灰色を使わず太陽光の補色であるヴァイオレットを使用したんだって。
コールドプレイの歌では12月を舞台にしており、雪が積もったヴァイオレット・ヒル(Violet Hill)にいる男女の姿が描かれるのだが、その情景を表した現代音楽と印象派の作品がどこかシンクロするように思える。
エドゥアール・マネという人物が「新鮮な空気はヴァイオレット色だ」と表現するように、澄んだ空気の冬景色がつい頭に浮かんでしまう。
【出典】モネ 睡蓮のとき【公式】(@monet2024_jp) Instagramより
国立西洋美術館でモネ展がやってるぞ〜
“Violet Chemistry” – Miley Cyrus
“Violet Chemistry”はマイリー・サイラスのアルバム『エンドレス・サマー・バケーション』の8曲目に収録されている楽曲だ。
「雨に濡れた夜の街に灯りがともり…」という歌詞から始まるこの歌では、その出だしに連想されるように魅惑の夜のダウンタウンが思い浮かぶ。
迎えの車が来ているのにまだ帰りたくないと歌うマイリーのハスキーボイスに魔法がかけられる。
コーラス部分で男女の禁断の恋が歌われるのだが、魅惑の化学反応のことをViolet Chemistry (ヴァイオレット色の化学反応)と名付けているのがエロくディープで最高な曲だ。
【出典】Miley Cyrus (@mileycyrus) Instagramより
面白いのが “Mixing all the colors like we’re making a Monet” (モネを描くように全ての色を織り交ぜよう)という歌詞にあるようにモネが登場することだ。
曲名のヴァイオレット、印象派のモネ、雨に濡れた夜の街という要素が全て重なり合った大人な楽曲に高貴な紫は絶妙にマッチするのだ。
“Lavender Haze” – Taylor Swift
直接紫(パープル)と表してはいないが、こんな曲もある。テイラー・スウィフトの “Lavender Haze” だ。
彼女の10作目のアルバム『ミッドナイツ』のオープニングを飾る楽曲で、大切な恋人との本物の愛を誰からも邪魔されず守り通すという意思が込められている。
「Lavender Haze」という表現について、インスタグラムのリール動画(現在は削除されている)でテイラー本人が解説しており、ドラマ『マッドメン』(Mad Men) の中で偶然耳にしたフレーズで、気になり調べてみると50年代によく使われていた表現で「恋をしていること」を意味すると知ったそうだ。
ラヴェンダー・ヘイズの中にいる(包み込むような愛の輝きの中にいる)という美しい表現に感動した彼女は自身の恋愛経験と意味を重なり合わせ楽曲に落とし込んだといえるのだ。
では、色の観点から見てみるとどうだろうか?ラべンダーという色については以下のような説明がされている。
- 淡い青っぽいパープル、普通はラベンダーの花よりもずっと淡い色
【引用】:『色の秘めたる歴史 75色の物語』
つまり、青とパープルの中間色と考えていいだろう。
青に関しては西洋人 特にローマ人は「野蛮」や「不品行」「悲しみ」といった表現をしたり皇帝フェルディナンド3世が「インディゴは悪魔の色だ」と宣言したりとネガティヴな意味であったのが、中世以降聖母マリアと結び付けられるようになると次第に「中立生」「信頼性」とへと変化した歴史があるそうだ。
また、ラベンダーの花言葉を調べると以下のような意味がある。
- 「沈黙」「清潔」「期待」
- 「疑惑」「繊細」「優美」
- 「あなたを待っています」
- 「幸せが来る」
古代ローマ人はラベンダーの効能を利用し消毒や美容に使ったり、入浴にも利用したそうだ。
さらに「ハーブの女王」と呼ばれるほど強い香りがあり、ラベンダーの花言葉|花の特徴、種類、名前と花言葉の由来によるとヨーロッパでは「花の香りをつけた紙に愛のメモを書くと、愛を引き寄せる」と言われていたそうだ。
【出典】Taylor Swift (@taylorswift) Instagramより
“Lavender Haze”のミュージック・ビデオにもラベンダーの浮かぶプールに浸かるシーンがあったりと全身が愛に包まれ癒しの効果を表現したと思われるカットが登場するのも興味深い。
以上のことから、色の歴史と花言葉の意味を考えると「強い結びつきと信頼性が愛を引き寄せる」と考察できる。
そのため曲名に取り入れたのだろう。
紫と関連する洋楽アーティスト
Deep Purple
From a quite unconventional photo shooting for German magazine BRAVO in 1971. “The magazine wanted something different and gave us all these props. I don’t know why I’m holding toilet paper“, Roger remembers.
— Deep Purple (@_DeepPurple) March 26, 2024
Photo credit: Didi Zill pic.twitter.com/8usNRD0ARc
【出典】Deep Purple (@_DeepPurple) Xより
ディープ・パープルは紫を語る上で最重要バンドと言っても過言ではないだろう。
なぜって、言うまでもないがバンド名にディープ・パープル(直訳すると「深紫」)があるからだ。
名前の由来はキーボードのジョン・ロードが閃いたという説があるが本当のことかは定かではない。
「ロック ABBAからZZトップまで[東亜]」というバンド・グループ名にまつわる本がある。この本によると、ギタリストのリッチー・ブラックモアの祖母にぜひにと請われ、彼女のお気に入り曲であるニノ・テンポ&エイプリル・スティーヴンズの「夢のディープ・パープル」(Deep Purple)に由来するものだそうだ。
バンド名の元になったこの歌は、「深い紫の夢の中でいつでも会えるわ」と歌われるラブソングなのだが、やはり幻想的なムードが漂い愛と結ぶつくのはテイラー・スウィフトの “Lavender Haze”にも共通する。
しかし、紫に魅入られたのはディープ・パープルのメンバーよりもむしろ日本人かもしれない。
というのもアルバムや曲の邦題にやたらと「紫」をつけたがる傾向にあるからだ。
その一例を紹介しよう。
作品 | 邦題 | 原題 |
アルバム | 『紫の世界』(現在は『ハッシュ』に変更) | Shade Of Deep Purple |
『紫の軌跡』 | Purple Passages | |
『紫の肖像』 | Who Do We Think We Are | |
『紫の炎』 | Burn | |
『ラスト・コンサート・イン・ジャパン<紫の燃焼>』 | Deep Purple Last Concert In Japan | |
『紫の聖戦』 | The Battle Rages On… | |
『紫の証』 | Purpendicular | |
曲 | 「紫の炎」 | Burn |
ある意味適当な邦題文化は日本特有のものだ。
例えば、スティーヴン・セガールの映画なんかはいい例で、映画『沈黙の戦艦』から彼の出演する作品には次から次へと「沈黙の…」という邦題をつける暗黙のお決まりのルールみたいなのが確立している。(続編でも関連性もないのに)
「紫」という色の魔力と日本特有の邦題文化の表れが非常に面白い一例と言えるだろう。
ディープ・パープル自身もレッド・ツェッペリンやブラック・サバスと並ぶ70年代のハードロック全盛期を築いてきたバンドのひとつ。
仮にブリティッシュ・ロック界においてディープ・パープルが”王様”であるなら、後から遅れて登場したクイーンはその名の通り”女王”と呼べるだろう。
また、幾度もメンバーチェンジを繰り返すディープ・パープル、もしかしたら紫という色に魅せられ血生臭いパープル・ファミリー内での争いに発展したのかもしれない。
Olivia Rodrigoのイメージカラー
【出典】Olivia Rodrigo (@oliviarodrigo) Instagramより
Z世代を代表するアメリカの歌姫オリヴィア・ロドリゴ。昨年の「ガッツ・ワールド・ツアー」で初来日公演を行い日本中のファンを興奮させた彼女なのだが、そんなオリヴィアのイメージカラーは「紫」だ。
好きな色に関しても紫と緑と発言しているだけでなく、歴代アルバムのカラーも紫一色に染まっている。
また、彼女の公式ホームページも全体的に紫であるし、ステージ衣装やグッズ、ミュージックビデオでも必ず紫が使用されている。
デビューアルバム『サワー』のレビュー&全曲解説は【ディスクレビュー】オリヴィア・ロドリゴのアルバム『サワー』を聴いてみてわかったこと【全曲解説】から
ただ、彼女の場合は一味違う。
VogueのYouTube動画で「私には少しだけ共感覚があるの」とその第六感的な感覚を持ち合わせていることを語っているのだ。
曲ごとに色が見えるそうで、具体的には以下の様な色だそうだ。
- 『drivers license』はパープル
- 『good 4 u』は紫がかったブルー
- 『jealousy, jealousy』は鮮やかな赤
- 『deja vu』はオレンジとピンクと淡いパープル
共感覚的をもとに表されているのだが、基本的にパープルを核とした色が見えるのには驚きを感じる。
【出典】Olivia Rodrigo (@oliviarodrigo) Instagramより
2ndアルバム『ガッツ』のレビュー&全曲解説記事は【ディスクレビュー】オリヴィア・ロドリゴのアルバム『ガッツ』を聴いてみて分かったこと【全曲解説】から
次のアルバムもパープル予想で!!
単に好きであることと共感覚が備わっているだけでなく、紫という色が意味する暗示からポップ界とロック界の二刀流で頂点を目指そうとしているのかもしれない。
オリヴィア・ロドリゴに関する記事は以下のように、他にもあるのでチェックしてくれると幸いだ!
まとめ:「紫」にまつわる洋楽の謎を6名のアーティストから紐解いてみて分かったこと
ということで、今回は「紫とミュージシャンの関係性」について解説してきた。
色の歴史や意味とミュージシャン、彼ら彼女らの楽曲との見ていって分かったのは以下のこと。
- 必ず「愛」に関わっている
- 富や権力と結びついたトップを目指すという裏の意味
- 高貴で大人な雰囲気を作り出す
この他にも、感覚的な話にはなるが、無性に夜に聴きたくなる楽曲が多かったりと「紫」の持つ秘めたパワーはすごいなと感じた。
まだまだ調べれば紫に関わる楽曲やアーティストはあると思うし、これからも出てくることだろう。
今年2025年のラッキーカラーは、
- 紫
- 青
- 黄色
だそうだ。
もしかすると普段身につけることで神秘的な力をもらえるかもしれない。
そして、ぜひ皆さんの考察や感想もコメント、Xのリプライに書いてもらえると幸いだ。
それでは洋楽を楽しもう!
SEE YOU NEXT WEDNESDAY!!