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【第2回】ホラー映画『エクソシスト』のテーマ曲/マイク・オールドフィールド「Tubular Bells」を解説

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記事をご覧いただきありがとうございます。

音楽秘話のカテゴリーでは主に楽曲解説にフォーカスしています。

あの曲は何を歌っているのか?有名な曲だけど歌詞の内容までは知らない。

なんとなく歌っていたあの曲ってそんな歌だったの、といった疑問を解決するコーナーとなっています。

つる
つる

「誰が、いつ、何が、どうして、どうなった」

曲の背景を知ると洋楽をもっと楽しめます

@tsurumusicblog

さて、第2回はマイク・オールドフィールドの

“Tubular Bells”(チューブラー・ベルズ)です。

この記事でわかること
  • 曲の意味、背景
  • Tubular Bellsができるまで
  • 曲から見るマイク・オールドフィールドという人物の考察
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Tubular Bellsってなに?

概要

イギリスのミュージシャン、マイク・オールドフィールドによって作曲、編曲された楽曲。

1973年ヴァージン・レコードからの第1回新譜『チューブラー・ベルズ』、そして彼ののソロ・デビュー曲でもあります。

基本情報
  • 1973年アルバム『チューブラー・ベルズ』に収録
  • 映画『エクソシスト』のテーマ曲で有名
  • マイクのソロ・デビュー曲にして最高傑作
  • 2023年に50周年記念盤がリリースされた
つる
つる

このアルバムはヴァージンのカタログナンバー1番である、”V2001″という番号を振られているよ。

テキーラ
テキーラ

記念すべき第1作目だからな〜

英語の意味

Tubular Bellsの意味
単語発音記号意味
Tubular/ˈtjuːbjʊlər/(Adjective) チューブ状の
Bells/bɛlz/ Bellの複数形
(Noun) ベル、鐘、ハンドベル

「チューブラー・ベルズ」とはチューブ状のベルと直訳できるのですが、のど自慢番組で出てくる鐘を想像してもえればわかりやすいと思います。

曲の背景

ここからは曲の背景に迫っていきます!

原型となるデモ・テープ音源

ケヴィン・エアーズが率いるバンド、ザ・ホール・ワールドでベーシストとして参加したマイク。(ケヴィンに代わってギターを弾くこともあったそうです)

そこで出会ったのがデヴィッド・ヘッドフォーンという人物でした。

キーボード奏者で作曲家でもある彼から、音楽理論や編曲法のやり方を学び、約50分間という長尺のデモ・テープを製作しました。

「僕は “Tubular Bells” の仕事を17歳の時に始めた。そのアイデアはどこから出てきたのか思い出せない。僕はただテープレコーダーをもって来て座り、そして演奏を始めた。」

フールズ・メイト5月号 昭和56年5月25日発行 第5巻2号 編集発行人 北村昌士
オランダのラジオ番組「Top 2000」からのミニ・ドキュメンタリー・シリーズでの特集

マイクはレコード会社にデモ・テープを持ち込みますが、これを全て断られてしまいます。

しかしザ・ホール・ワールドの仕事でレコーディング・スタジオ(マナースタジオ)に行った時、マイクはエンジニアのトム・ニューマンにデモ・テープを聴かせてみたところ彼は感激します。

つる
つる

どこかジョーン・ジェットと似た背景があるね

ヴァージン・レコードで制作に取りかかる

トムは当時新しいレーベルを興そうとしていた、リチャード・ブランソンに話を持っていきます。

彼にデモ・テープ聴かせたのちにアルバムを完成させろという指示があり、マイクはレコーディングに取りかかります。

リチャード・ブランソンとは

ヴァージン・レコードの社長、実業家。1971年ロンドンのオックスフォード通りにオープンしたレコード会社から事業をスタート。建物は13世紀の古い領館だっだそうです。

その他にもシップトン・オン・チャーウェルという町にあるマナーハウスをレコーディング・スタジオに改装した通称「マナースタジオ」を所有。こちらは1995年に閉館しています。

1984年にはヴァージン・アトランティック航空を設立。1994年には「ヴァージン・コーラ」を作ったり、携帯電話事業、鉄道事業、金融事業、宇宙事業など多業種へ参入。

2000年にはエリザベス女王から「ナイト」の称号を賜わります。また2006年映画『007/カジノ・ロワイヤル』ではカメオ出演しています

低予算「ワンマン・バンド」の覚醒

マイクは自ら28種類の楽器を使いこなし、レコーディングを開始。

1971年6月からスタートし、制作期間は9ヶ月。約2300回のダビングを重ねる多重録音を行いました。

もちろんトム・ニューマンとサイモン・ヘイワースというエンジニア2人の共同作業もありました。

その後4回のマスタリング・カッティングを行い、1973年5月に発売となりました。

予期せぬ大ヒット

マイクが20歳の時に発売した『チューブラー・ベルズ』。ロック界、クラシック界からも絶賛されるミリオンヒットとなります。

本国イギリスではアルバムチャート1位、アメリカでは3位、そしてプラチナム・ディスクを獲得しています。また1974年にはグラミー賞ベスト・ポップ・インストゥルメンタルLPを受賞することになります。

そんな「チューブラー・ベルズ」は皆さんが100%どこかで耳にしたことがある曲です。

映画『エクソシスト』のテーマ曲に起用される

マイク・オールドフィールドのヒットは音楽関係者以外にも耳に入ります。その1人が映画監督ウィリアム・フリードキンです。

彼は当時ワーナー・ブラザースが社運をかけて製作した映画『エクソシスト』を制作中でした。

音楽に関しては、もともとラロ・シフリンという作曲家が担当することが決まっていましたが、彼のデモ・テープをフリードキンが気に入らずそのまま破棄してしまいます。

別件でたまたまレコード会社を訪れたフリードキンが耳にしたのが、マイク・オールドフィールドの「チューブラー・ベルズ」

そして監督が曲を気に入り採用となったのです。

つる
つる

映画では冒頭とラストでしか流れないんだけどね〜

ホラー映画界に影響を与える

イタリアン・ホラーの名作である1977年の映画『サスペリア』ではBGMにロックバンド、ゴブリンの演奏が使われています。

また1978年映画『ハロウィン』では「ハロウィンのテーマ」をジョン・カーペンター監督自身が作曲し、映画のエンドロールには “The Bowling Green Philharmonic Orchestra” と架空のオーケストラ名をつけるほどです。

短いフレーズが何度も繰り返されて少しずつ変化していく。これは「チューブラー・ベルズ」の影響を受けているということで間違い無いでしょう。

テキーラ
テキーラ

監督はこの曲を3日間で仕上げたらしいね

つる
つる

Netflixの「ボクらを作った映画たち」のシーズン3でそんな話せたね〜

『エクソシスト』『サスペリア』と『ハロウィン』のホラー映画は、ピアノとシンセサイザーの不協和音が不気味さを出し、ホラー映画の世界観を作り出しています。

『サスペリア』と『ハロウィン』、2つの挿入曲はホラー映画のために制作されたという点に対し、『エクソシスト』で使われた「チューブラー・ベルズ」はひと味違います。

内気な少年の心の世界

彼自身内気で、もの静かな性格だったそうで両親とのコミュニケーションがうまく取れれなかったそう。

そしてこの「チューブラー・ベルズ」の描く世界はマイク・オールドフィールドの幼少期の体験や経験が反映されているのです。

インタビューではこの作品には感情が入りすぎていると語るほどです。

2012年ロンドン・オリンピック開会式での演奏

私の考察ではありますが、この曲は始めこそは不安な雰囲気を出していますが、曲が展開していくごとに希望や明るさを感じさせてくれます。

アルバムのアートワークに描かれる水平線から打ち寄せる波と青空は、母なる大地の素晴らしさや偉大さを想像させ、目をつぶって聴くとより立体的になります。

そして「チューブラー・ベルズ」はマイク・オールドフィールドのソロ・デビュー曲としての一面だけでなく、彼の心の解放という一面を持った一曲でもあるのです。

テキーラ
テキーラ

それだから1人でこんなに沢山の楽器を使い込んでるし、20分と長尺なんだな〜

まとめ

今回紹介したマイク・オールドフィールドの「チューブラー・ベルズ」は、一度聴くと忘れることのできない名曲です。

正直私自身、最初は『エクソシスト』の曲のイメージしかなく、怖いという感覚が先行してしまいがちでしたが、一度最後まで聴くとその感覚は払拭されます。

そして、何度も聞いていくうちに毎回新たな発見があります。

気になったという方は、是非最後まで聞いて見てくださいね!

それでは最高のハロウィンを最高の洋楽とともに楽しみましょう!

そして、あなたの好きなホラー映画を教えてください!

Happy Halloween!!

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管理人:つる
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音楽ブロガー・ライター/イラストレーター/ミュージシャン
音楽に取り憑かれたロックン・ロール信者。中でもとにかく洋楽が好きで365日毎日聴き続けている。大学生の頃アメリカ留学中に受けた授業「ロックの歴史」に感銘を受け、そこから次世代の小林克也を目指すようになる。

CD、カセット、レコードなどアナログで鑑賞、アルバムを手に取ってはニヤニヤする変態。特技は80年代洋楽をミュージックビデオと共に1時間鑑賞する事。

日本全国、いや全世界にロックを必修科目にさせるべく日々魅力的な記事を投稿中。
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