80年代
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【ディスクレビュー】ティファニーの『ときめきハート』を聴いて分かったこと【全曲解説】

ティファニー(Tiffany)のミニ・アルバム『ときめきハート』レビュー、I saw him standing there
axlcity
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80年代「第一次ティーンアイドルブーム」の火付け役、ティファニー。

現在も精力的に活動をしているミュージシャンだ。

今回はそんな彼女が1988年に発表したミニ・アルバム(EP)『ときめきハート』(I Saw Him Standing There)をレビューしていく。

これから聴きたい人、ベスト盤でしか聴いたことのない人へ役立つ内容となっているので、是非、最後まで読んでくれると幸いだ。

つる
つる

このディスク・レビュー記事は感性、感覚の話になるので、あくまで個人の意見としてとらえていただきたい。

[ @tsurumusicblog] [ @axlcity]

この記事で分かること・おすすめな人
  • 初見ならではのレビューと考察
  • 全曲解説&おすすめ度(★5段階評価)
  • アルバムの歴史
  • これからティファニーを聴きたい方
  • ベスト盤でしか聴いたことのない方
  • 洋楽をとことん楽しみたい方
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『ときめきハート』全曲レビュー/おすすめ度(★5段評価)

ミニ・アルバム『ときめきハート』ガイド
収録曲収録時間おすすめ度
(★5段階)
1I Think We’re Alone Now (Extended Version)6:37
2I Saw Him Standin There (Dance Mix)6:31
3Can’t Stop a Heartbeat (Long Version)4:48
4Mr. Mambo5:45
5Can’t Stop a Heartbeat (singalong version)4:38
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1. I Think We’re Alone Now (Extended Version)

アルバム『ティファニー』バージョン(1987年)

イントロはアルバムオリジナルと同じ。

ただドラムビートが繰り返し流れる点がこちらのバージョンでは違う。

0:48からリズムパートに入り歌が始まる。

ベースはデビュー作『ティファニー』(Tiffany) に収録されているオリジナル・バージョンにドラムマシンによるリズムパートやSEの虫の鳴き声などを追加した内容

つる
つる

個人的にはオリジナル・バージョンの方が好み

2. I Saw Him Standing There (Dance Mix)

アルバム『ティファニー』バージョン(1987年)

こちらもデビュー作『ティファニー』(Tiffany) に収録されている楽曲。

オリジナルはザ・ビートルズの “I Saw Her Standing There” でこちらはカヴァー。

冒頭からアップテンポで結構アレンジが激しいので、ティファニーのバージョンに慣れるまでに時間はかかるのだが、一度聴いてしまうとやはり中毒性がある。

80年代の特有のシンセサイザーが異様にカラフルで、37年前(1987年当時)の流行りに沿ったサウンドを響かせているのが令和に聴くと新鮮に感じる。

3. Can’t Stop a Heartbeat (Long Version)

ハードボイルドなサックスが冒頭から響き渡らせ、コーラスの音色の効いたギターとキーボードから、脳裏にダウンタウンの夜景を見ながら夜道をドライブする映像が浮かんでくる。

ポップロックな曲調で展開するこの曲は「愛の絆」がテーマになっている。

お互いのことを引き裂こうとするものがいたとしても、誰も私の愛の鼓動(ときめくハート)は止めることはできないという、ある意味禁じられた恋物語が歌われています。

つる
つる

パトカーのサイレンの音がSEで使われてるんだけど、それも印象的で、愛人のために家を抜け出した女の子を一晩中探しているような緊迫感を感じ取れるね。

豆知識

本作はアルバム未収録曲でシングルでしか聴くことができない。

また1988年当時ティファニーが出演していた「明治マーブルチョコレート」のCMソングとして使われていたそうだ。

YouTubeで「ティファニー 明治」と検索すると当時のCM動画が見れるぞ。

【出典】Tiffany (@tiffanytunes) Xより

テキーラ
テキーラ

「ティファニーとマーブル、新しいものは、いつも、突然現れます」という女性のアフレコ、なんか哀愁漂うな。

つる
つる

CMの最後に「おいしい色」っていう日本語喋ってたよ〜

考察

この曲を聴いていると思い出す曲がある。

パット・ベネターの “Love Is a Battlefield” とドン・ヘンリーの “The Boys of Summer” だ。

パット・ベネターの “Love Is A Battlefield” (1983年)
ドン・ヘンリーの “The Boys of Summer” (1984年)

全ての曲に共通しているのがリズム。

そして “The Boys of Summer” と “Can’t Stop a Heartbeat” はコーラスの入り方まで似ている

プロデューサーや作曲した人物に共通点は見当たらなかったのだが、全て80年代に作られた楽曲なので、ティファニーの “Can’t Stop a Heartbeat”少なからず影響は受けていると考えられる。

4. Mr. Mambo

南国のような雰囲気を感じさせるマリンバの音をキーボードで演出し、なんとも楽観的で愉快なリズムにのせティファニーが歌い出す。

「お願い、ミスター・マンボ、バンドの演奏を始めて、音楽を聞かせて/お願い、ミスター・マンボ、あともう一曲だけ、そしたら一晩中踊ってられるから」

パーティー会場でとある男のコと目が合い、彼と踊り出す。

胸のときめきを感じながらこの瞬間を楽しむの、というまるでおとぎ話のワンシーンのような内容の歌が歌われている。

“Can’t Stop a Heartbeat” が少し大人びたシリアスな内容に対し、こちらは夢物語のようなストーリーが描かれており、同じラブ・ソングでも印象がガラッと変わる。

収録曲が少なくても、こうした表と裏のようにハッキリと分かれる曲があるのはなかなか素晴らしいと感じた。

テキーラ
テキーラ

後半にはティファニーの語りがあって、まるで朗読をしてくれているような気分になるよな。

5. Can’t Stop a Heartbeat (singalong version)

3曲目のカラオケ・バージョン。

歌なしの伴奏だけを聴くと、こりゃまたウエスト・コースト・サウンドがいい。

ただ、ティファニーのロックな歌声があると良さが倍増するんだけどな〜。

テキーラ
テキーラ

カラオケ・バージョンって今でいう「インストルメンタル・バージョン」ってことだよな?

ミニ・アルバム『ときめきハート』解説

【出典】Tiffany (@tiffany_tunes) Instagramより

『ときめきハート』は1988年5月に発売したティファニーのミニ・アルバムだ。

解説

【出典】Tiffany (@tiffany_tunes) Instagramより

1987年デビューアルバム『ティファニー』(Tiffany) でデビューした後、シングルが4回に分けてリリースされた。

『ときめきハート』は3rdシングル『アイ・ソー・ヒム・スタンディング・ゼア』(1988年3月発売) の”I Saw Him Standing There” に新曲2曲を含んだ日本独自企画のミニ・アルバムになっている。

つる
つる

シングルは実際5弾あるんだけど、第1弾の『Danny』だけがアメリカとカナダだけでしか流通していないから、日本では全4弾扱いになってるよ。

テキーラ
テキーラ

シングルは8㎝の短冊だけど、曲数も多いから『ときめきハート』は普通のサイズのCDでリリースされてたな。

※EPもあり

【出典】Tiffany (@tiffany_tunes) Instagramより

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まとめ:実はサブスクで聞けない洋楽

『ときめきハート』正面カバー
『ときめきハート』背面カバー

今回はミニ・アルバム『ときめきハート』を紹介した。

実はこのミニアルバムとの出会いは最近のこと。

数週間前にたまたま地元のブックオフで発見し、即購入したものだ。

数年前から聴きたかったアルバム未収録の “Can’t Stop a Heartbeat” が聴けて個人的にすごく嬉しい体験をさせてもらった。

またこうしてほとんど忘れられていくであろう洋楽ソング、見たことあるけどちゃんと聴いたことないアルバムなどを紹介して、1人でも多くの人に洋楽の魅力を伝えられたらなと思う。

私自身まだまだ知らない洋楽はあるし、CDやベスト盤でしか聴いたことのない洋楽は無数にある。

時間はかかるが、ひとつひとつ掘り出し物を浄化するように皆さんに紹介できたらなと思っている。

このように当ブログではアルバムのレビューを定期的にしているので、気になる方はチェックをしてもらえると幸いだ。

これからも洋楽の魅力を伝える記事を書いていくので、更新通知がいくようにX(旧Twitter)とInstagramのフォローをしてもらえると最高だ!!

それでは良き洋楽ライフを!

SEE YOU NEXT WEDNESDAY!

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ABOUT ME
管理人:つる
管理人:つる
音楽ブロガー・ライター/イラストレーター/ミュージシャン
音楽に取り憑かれたロックン・ロール信者。中でもとにかく洋楽が好きで365日毎日聴き続けている。大学生の頃アメリカ留学中に受けた授業「ロックの歴史」に感銘を受け、そこから"次世代の小林克也"を目指すようになる。

CD、カセット、レコードなどアナログで鑑賞、アルバムを手に取ってはニヤニヤする変態。特技は80年代洋楽をミュージックビデオと共に1時間鑑賞する事。

日本全国、いや全世界にロックを必修科目にさせるべく日々魅力的な記事を投稿中。
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