【神保町・御茶ノ水】洋楽好きが行く第63回神田古本まつり!おすすめの店も紹介
ここ東京には世界一の本の街がある、そう神田神保町だ。
パンフレットの情報によれば在庫点数300万点、在庫冊数1000万点、売場面積5000坪とモンスター級だ。
今まで何度か足を運んだことがある神田古本まつり。
その第63回目を洋楽ロック信者が行ってみたので、ここにレポートする。
はたしてロックなものをディグれるのか?
それとも収穫は無しか?さっそく見てみよう〜
行きつけのお店も紹介してるよー
- 2023年の神田古本まつりの様子
- おすすめのお店
- 音楽関連の古本屋さん
- はじめて神田古本まつりに参加する人
神田古本まつりとは
東京の神田神保町で神田古書店連盟による日本最大級の古本の祭典として、毎年秋に開催されている恒例行事のこと。
歴史は古く昭和35年(1960年)から始まり今年で63回目を迎え、国内外問わず多くの人々が来場する東京の秋の風物詩となっている。
去年も行ったけど、にぎわいは相変わらずすごいよね
カメラを片手に写真を撮っている外国人も多いよな〜
第63回東京名物 神田古本まつり | |
【期 間】 | 10月27日(金)~11月3日(金・祝) |
【時 間】 | 10月27日~10月29日:10時~19時 10月30日~11月3日 :10時~18時 |
【会 場】 | 神田神保町古書店街 (靖国通り沿い・神田神保町交差点他) |
第31回神保町ブックフェスティバル | |
【期 間】 | 10月28日(土)・10月29日(日) |
【時 間】 | 10時~18時 |
【会 場】 | 神田すずらん通り さくら通り 神保町三井ビルディング公開空地 |
神保町駅周辺
神保町駅を出てすぐ、靖国通り沿いにはメインイベントの「青空掘り出し市」が開かれている。例年どおり所せましと人と本でごっちゃになっていた。
古書店と書棚の行列は約500mあり、期間中は本の入れ替えがされているので毎回違った楽しみを見つけられる。もちろん古書店のMAPも無料配布されているので、事前に場所のチェックをするとスムーズに廻ることができる。
いやぁ〜、神保町のグルーヴ半端ないぞ
おすすめの店5選
おすすめの店①: ブンケン・ロック・サイド
まず私の一押しを紹介しよう。
「ブンケン・ロック・サイド」だ。
この古書店ではファッション雑誌、邦楽アイドル関連の雑誌、そして洋楽のロックミュージシャンの過去の雑誌のアーカイブが大量にあるのが特徴。
洋楽に関しては国内・国外の音楽雑誌、コンサート・パンフレット、当時の宣伝フライヤー、小物グッズなど所せましとみっちり詰まっている。
先月まで発売されていた音楽雑誌から十数年前の洋楽専門雑誌、すでに廃盤になっている「ミュージック・ライフ」などの音楽雑誌も取り扱っている。
けっこうレアな雑誌が多いため古いものは値段もそれなりビッグだったりする。
ジャンルはロックやメタル系のものが多いが、ポップやフォーク、カントリーなど時代もジャンルも問わず扱っている。その他にもディスクガイドやアーティストの完全解説本などに特化した書籍もまとまって陳列されている。
レジ前にはバンドスコアや宣伝フライヤーがファイリングされた商品が多々ある。
またレジの裏には著名人のサイン色紙が飾られていた。
ちなみに店長のXを見れば、ちょくちょく著名人の訪問した際の写真がアップされている。
🎊政則さん🥰
— ✝️山田玲子✝️ロックな古本屋ブンケンロックサイド✝️黒服メタラー (@brs_rei) July 10, 2024
お誕生日おめでとうございます🎉#伊藤政則 #Heavymetal pic.twitter.com/40fAMeuwlw
【出典】山田玲子 ロックな古本屋ブンケンロックサイド 黒服メタラー(@brs_rei) Xより
伊藤政則さんやん!!
【出典】DUA LIPA (@dualipa) Instagramより
【出典】DUA LIPA (@dualipa) Instagramストーリーより
プロモーションで来日中のデュア・リパも訪れていたね!
参考動画
YouTubeでも紹介されているので予習としてみるのも参考になるぞ!
洋楽好きは絶対に訪れるべき名店だよ!
アクセス方法
おすすめの店②: 古書専門店Vintage
2店舗目に紹介するのは「古書専門店Vintage」。
先ほど紹介した「ブンケン・ロック・サイド」のある通りを九段下方面に向かったところにある古本屋だ。
2階建ての建物で、1階は映画ポスターやパンフレットが無数にあり、2階は音楽関係、ファッション関連の本を取り揃えている。
また入り口にはコンサート・パンフレットが安売りしていた。
通路が結構狭いのが難点だが物量はナイスだ!
特に映画好きな人にはオススメできる古書店となっている。
アクセス方法
おすすめの店③: @ワンダー(アットワンダー)
3店舗目は「@ワンダー」だ。
こちらも2フロア展開となっており、1階は映画、SF、ミステリー、スポーツ、サブカルチャーといったジャンルを扱っており、2階はブックカフェとなっている。
とにかくここのお店でオススメするのはアメコミだ。
(※2024年9月現在、アメコミは@ワンダーJGに移動)
アメコミ好きは100%気絶するくらいの圧倒的な物量がある。
そして店内奥には映画関連のポスターやチラシ、パンフレットなどが販売されている。
また2023年の2月にオープンした第2号店「@ワンダーJG」も神保町駅A15出口から徒歩2分のところにもあるので注目だ。
この第2号店は120坪の大型店舗でアメコミ以外にも文学作品やファッション雑誌、オカルト、そして音楽関係ももちろん取り扱っている。
お店も広くて清潔感があり、動線もしっかりしているのでごった返すことがないのが素晴らしくいい。
入り口とレジ付近には中古レコードの販売もしていたぞ〜
こちらのお店もYouTubeで紹介されているので要チェックだ。
参考動画
アクセス方法
おすすめの店④:マグ二フ(magnif)
「@ワンダー」から次は神田神保町交差点まで戻り、すずらん通りに入ると見えて来るのが古本屋がある。
マグニフ(magnif)だ。
ここは他の古本屋とは雰囲気が違いおしゃれで店内も明るいので、若いお客さんもけっこう多い。
イラストレーターの方がここでイラスト用の資料を買いに訪れたりと著名人にも人気の高いお店だ。
扱っている古本は国内・国外のファッション雑誌がメインで音楽関連の本や雑貨もチラホラある。
扱っている本の大半がファッション系の本なのでアパレル関係の人から声もかかることがあるそうだ。
ファッション好き、おしゃれ好きは一度行ってみてほしい。
お店の名前が気になったので、調べてみたら名前の由来について、こんなことが書かれていた。
「magnif(マグニフ)」とは、“magazine”という言葉から派生した造語です。“雑誌の古本屋”ということで、この店名を選びました。
ジョーン・ジェットのインタビューが載っている雑誌を買ったよ〜
俺は生まれ年の『Vogue』を購入!
雑誌に付属していた、香水のサンプルの香りがまだしていたのが最高だったぜ
YouTubeでも紹介されているぜ!
参考動画
アクセス方法
おすすめの店⑤: レコード社 本店
最後に紹介するのは「レコード社 本店」だ。
神田神保町の交差点から、白山通りを水道橋方面に5分ほど歩いたところにあるレコード屋だ。
創業1930年の老舗レコード販売店で、その在庫は10万点以上。
レコード文化を継承することをモットーにしており、扱っている商品もSPレコード、LP・EPレコード、CD、カセットテープ、蓄音器など音の出る媒体ならほぼ全てある。
3階建ての建物には魅力が詰まっている。
1階は「日本の音楽専門フロア」、2階は「ポピュラー音楽専門フロア」、3階は「クラシック音楽専門のフロア」という展開だ。
1階は「ウルトラマン」など特撮のサウンドトラックなども置いてあるので特撮好きはのぞいて見てもいいだろう。
もちろん洋楽好きは2階へ行くことをすすめる。
2階の踊り場にはVHSやレーザーディスク、入り口の右側には数は少ないがCDも置いてある。
おっ、見つけたぞ、カセットテープの棚。
貴重な洋楽の国内版がそろっている。
ちなみにマイケル・ジャクソンの『スリラー』は ¥1,800とけっこういい値段する。
洋楽と言ってもジャンルは幅広くあり、ロック、ポップス、ジャズ、カントリー、レゲエ、ハワイアンなどもあってディグルにはめちゃくちゃいい店だ。
サウンドトラックが置いてある棚の横には『ダーティー・ハリー』のポスターやマリリン・モンローの “Heat Wave” のゴールド・ディスクなどが飾ってある。
なかなか珍しい掘り出し物も見つかりやすいよ!
購入したらサービスでLPのビニール袋に入れ替えてくれるのも嬉しいよな〜
3階はクラシックと演歌がほとんど。興味がある方はのぞいて見てもいいだろう。
また系列店として神保町にある「富士レコード社 古書センター店」、
提携店として横浜に「中古レコードのタチバナ」もあるそうだ。
アクセス方法
御茶ノ水駅周辺
楽器街
神保町から御茶ノ水まで歩いてきた、御茶ノ水駅の西口周辺には通りを挟むように多くの楽器屋がある。
そう、楽器をはじめたなら誰もが一度は足を運んだことがあるのが御茶ノ水だ。
いや〜、久々に来たのだが楽器屋は少し減っていたという印象。
少なくとも10年前はもっとあった。
体力に自信がある方はこのまま秋葉原まで行くのも、おすすめのルートだ。
おまけ
神保町はカレーの激戦区としても知られており、歩けばカレー屋にあたる。
まぁ、高円寺で言えば古着屋がそこら中にあるのと同じ感覚だ。
番外編として御茶ノ水に行ったら行きたい場所を1つ紹介する。
山の上ホテル
明治大学アカデミーコモンと明治大学リバティータワーの間の坂道を上がったところにあるホテル。
川端康成、三島由紀夫、池波正太郎をはじめとした作家が愛したホテルとしても有名だ。
芸人で作家の又吉直樹も訪れているよ。
【出典】ブルータス(@brutusmag)Instagramより
地下にあるホテルのレストラン、コーヒーパーラーヒルトップ。
平日でも行列ができるほど人気のレストランだ。
この日はランチ時に行ったにもかかわらず27組、3時間待ちという状態だった。
待ち時間に古本をみるのもアリだし、楽器屋で試奏するのもアリだよ
3時間後にやっと入店。その時でも41組待ちとなっていた。
小海老のロングマカロニグラタン、マカロニというよりクリームパスタに近いもの。食後はチーズケーキや季節限定のケーキをいただいた。
8角形のカップに入った水出しコーヒー、濃厚でけっこう苦味が強い。
建物の老朽化への対応を検討するため、2024年2月13日より当面の間、全館休館する事ということなので、この機会に行ってみてほしい。
通り沿いからみてみたけど、まだ工事中だったよ
(2024年7月現在)
まとめ
普段本をあんまり読まないという人も、なぜか長居してしまうそんな魔法があるのが本屋の魅力だ。
10月28日(土) と 10月29日(日) の2日間限定ですずらん通り、さくら通りで「第31回神保町ブックフェスティバル」も開催されている。
今回紹介した「第63回神田神保町古本まつり」のちょうど裏通りで同時開催しており、約170の出版社が参加する。
洋楽好きならシンコーミュージック・エンタテイメントのブースに行くのをオススメする。
新品の本が半額とかで売ってるよ〜
年に1回の古本まつり、足を運んでみてはいかがだろうか。