【海外文化】なんぞや Nett hier.ステッカーの謎
最近仕事柄外国人の方とよく飲みに行くことが多いのだが、とある方に「Nett hier.は知ってるか?」と聞かれて話が弾んだ。実は街中で見てみるとたくさんあるそうで気になったのでこのステッカーの謎について解説していく。
Nett hier.の意味

“Nett hier. Aber waren Sie schon mal in Baden-Württemberg?” はドイツ語で「ここはいいところだね。でも、バーデン=ヴュルテンベルク州には行ったことありますか?」という意味だ。
なぜ街中にたくさん見られるかというと、これはいわゆる宣伝広告。つまり州をあげて世界中にアピールするためのプロモーション活動の一環というわけだ。
Nett hier.の発祥
Scholz & Friendsというヨーロッパ最大の広告エージェント会社が1999年に作ったスローガンが始まりと言われている。もともとホリデイメーカー(行楽客)を呼び込むために地元のバスや電車に用いられていたのだが、2004年以降には手の平サイズの楕円形のステッカーになり今の形に落ち着いたそうだ。
その後世界中でこのステッカーが見られるようになり2018年ごろにはネットミーム化、各地で見つけたら写真を撮るというニッチなファンも多くいるそうだ。
ちなみにドイツ人の方に話を聞いてみるとみんな家に一つは持っていて、郵便局などで手に入るそうだ。
公式には2021年に新ブランド「THE LÄND」が始まり一旦終了状態だそうで、旧デザインはヴィンテージ化しており高値での取引もされている。
様々なバージョンのNett hier.ステッカー


オリジナルバージョンに加え、英語バージョンの”Not bad. But have you ever been to Baden-Württemberg?”もあったり、パロディとして個人が作ったステッカーにインスタのQRコードを付け足したものもある。


Nett hierが街中で見れるスポット
以下は私が確認できたスポットだ。(2026年4月現在)
思い出横丁/ Memory Lane (新宿)


戦後闇市から始まった新宿の飲み屋街の「思い出横丁」。約60軒の居酒屋が所狭しとひしめき合っている場所だ。私が確認した限りここには少なくとも4か所にステッカーを発見した。
ゴールデン街 / Golden Gai(新宿)

新宿の東側280以上のバーがある飲み屋街、新宿ゴールデン街。地元民よりも外国人観光客の方が多いというくらい毎晩多くの方で賑わう国際色豊かな場所だが、ここにもステッカーが貼られている。
まとめ:Nett hier.のステッカー探しをしてみないか?
正直街中に貼られているステッカーには目にも留めたことがなかったし、むしろ迷惑行為の一つだと思っていた。ただこのNett hierのステッカーはシンプル且つ分かりやすいし、変に気取っていないのがいい。子供の頃に読んだ『ミッケ!』シリーズ(海外ではI SPYという)や『ウォーリーを探せ!』(Where’s Wally?)みたいに日常の中にワクワクを見つけられたり内なる子供心をくすぐられる。
ちょっと外に出かけた際はスマホではなくステッカーに目を向けてみるといいかもしれない。あなたの街にもきっとNett hierのステッカーはあるはずだ。
